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 ◆ 2023年度 秋授業 ◆

曜日 水曜日
時間 10:40~12:10
日程 全10回  09月27日 ~ 11月29日
(日程詳細)
09/27, 10/04, 10/11, 10/18, 10/25, 11/01, 11/08, 11/15, 11/22, 11/29


目標
・私たちの体を構成している人体について、なるべわかりやすいように、カラーの図を
 多用し説明します。

・それらの臓器から起こる疾病の原因の解明と対処法を学びます。
・予防医学は実践しなくては役に立ちません。学んだことを実践して、元気に、人生を
 楽しみましょう。


講義概要
2023年春学期は、主に生活習慣病対策を中心とした1次予防からの講義を進めてきました。秋学期にはより多くの疾病について学ぶために、その基礎となる人体各部の構造と機能をまず学び、それぞれの臓器から起こってくる疾病についてその原因と第2次予防(仕組みと疾病対策)の観点からの対策を考えていきたいと思っております。各回次のような内容を予定しています。①人体の特徴と働き ②筋肉・骨格系の仕組み ③脈管系と心臓・脾臓・胸腺 ④呼吸器系 ⑤消化器1:口内、咽頭、食道、胃、各腸菅 ⑥消化器2:肝臓・胆嚢・膵臓 ⑦腎・泌尿器系 ⑧神経系・脳・内分泌系 ⑨生殖器系 ⑩感覚器と歯科衛生


 回 日程  講座内容
 1  09/27 人体の特徴と働き(細胞・組織・機関・個体・集団) 人体は子を残すことも含め、生存・活動するために、食物の摂取と消化・吸収、血液の循環、呼吸、筋肉運動、精神活動、成長、生殖、身体の構築と維持、老廃物や熱歩排出、その他様々な仕事をしている。
 2  10/04 年を取ると深刻な筋肉・骨格系の仕組みと疾病対策 まだ深刻に思われなかった肩張り、ひざの痛み、腰の痛み、脊柱の湾曲も加齢とともに五十肩、ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、肩鍵盤断裂症といった疾患に悩まされるようになる。原因が分からないので防ぎようも無いし、薬を飲んでもなかなか治らない場合も多い。でも、あきらめないでください。良い方法もあります。
 3 10/11 脈管系(静脈・動脈・リンパ系)と心臓・脾臓・胸腺 各種心臓疾患をはじめとする各種血液関連の疾患は高齢化が進む中で多くの人に致命的な疾患をもたらし、各種感染症と免疫との関係もコロナ禍で明らかにされたように大きな問題となっている。いずれも日頃からの生活習慣病対策が重要になってきている。
 4 10/18 呼吸系(喉頭、気管、気管支、肺胞、横隔膜)の仕組みと疾病対策 コロナ禍の初期には肺胞と血管とのガス交換の場で致命的な症状が明らかにされ多くの人に恐怖を与えた。今や誤嚥性肺炎も含めた肺疾患は高齢者にとって致命率の高い疾患となった。その対策をどうしたら良いのだろうか。
 5  10/25 消化器① 口内、咽頭、食道、胃、小腸、大腸 暴飲・暴食、喫煙、ピロリ菌、便秘、下痢。原因は分かってきたが、悩む人は多い。生活習慣を少し変えれば解決!同じものを食べていても便秘の人もいれば下痢の人もいる、どうしたら良いのだろうか?
 6 11/01 消化器②(肝臓、胆嚢、膵臓) 致命率が極端に高い肝・膵・胆のがん(ガンでなくても、それぞれの炎症は特に深刻な症状を示す)。特に肝臓がん、すい臓がんは発見しづらく、手遅れになるので注意!
 7  11/08 腎・泌尿器系の仕組みと疾病対策 感染症を引き起こす急性腎炎・膀胱炎。深刻な慢性腎炎・腎不全。年齢とともに激増する前立腺肥大や各種排尿障害・過活動膀胱と高齢者の悩みは深刻。一型糖尿病からの慢性腎炎や腎性高血圧も危険である。
8  11/15 神経系と脳の構造、ホルモンのはたらきと疾病対策 脳下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、卵巣、精巣などの内分泌疾患の原因は何なのだろうか?認知症やパーキンソン病の原因とその予防はどの程度可能になったのか。
 9  11/22 生殖器系と赤ちゃん誕生と疾病対策 生殖器の炎症のもとは性感染症と性ホルモンの異常による疾患(各種ガン、前立腺肥大、前立腺炎、子宮筋腫)が近年多くなっている。
その対策はあるのだろうか。
 10  11/29 感覚器(五感)のケア・歯科衛生の重要視の認識 目、耳、鼻、舌、皮膚の五感を通して外界の物事を感ずる視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚の異常対策と歯科衛生の重要性を学び、年をとってもいつまでも元気に過ごしたいものです。





 ◆ 2023年度 春授業 ◆

曜日 水曜日
時間 10:40~12:10
日程 全10回 ・04月05日 ~ 06月14日
(日程詳細)
04/05, 04/12, 04/19, 04/26, 05/10, 05/17, 05/24, 05/31, 06/07, 06/14


目標
 ・世界一の少子高齢社会を迎える日本での私たちの生き方を学ぶ
 ・予防医学の観点からのひとの一生の在り方を考える。
 ・生きがいのある一生を模索する

講義概要
35年後の日本の人口は9000万人(働き手が3千万人以上減少)に、85歳以上の高齢者は1000万人以上に。現在中年以上の人はこの中に入ることになるが、その生活の質を維持することは大問題になる。50年以上の長い研究・教育生活で育んできた生き方を生かして、今回はこの分野をじっくり考えていきたいと思う。次の10回のテーマを予定してます。
  ①老化はどのようにして起きるのか
  ②平均寿命・健康寿命・限界寿命
  ③高齢者を襲う疾病とサイン
  ④いろいろな健康診断の利用
  ⑤食生活は生活の基本
  ⑥より健康な人への運動習慣
  ⑦上手にとる休養とストレス対策
  ⑧高齢者の生きがい・趣味
  ⑨元気に過そう百歳老人
  ⑩理想的な人の一生を!


ご受講に際して(持物、注意事項)
◆とくにあらかじめ学習してくる必要はありません。
◆予防医学は学習するだけでなく、実践してより良い生活に生かしてください。
◆『21世紀の予防医学・公衆衛生 第4版』(杏林書院、町田和彦、岩井秀明、扇原 淳編著)を参考図書とします(必須ではありません)。
◆休講が発生した場合の補講日は6月21日(水)、6月28日(水)を予定しています。


 回 日程  講座内容
 1  04/05 老化はどのようにして起きるのか 老化は様々な原因で進行します。人間にはほかの動物には見られないいろいろな特徴があります。考えてみましょう。
 2  04/12 平均寿命・健康寿命・限界寿命 日本人は、どうして長命なのでしょうか。人間の限界寿命は?これから寿命はどう変化していくのでしょうか。
 3  04/19 高齢者を襲う疾病とサイン 年齢とともに致命的な疾病は変化していきます。疾病が起こるにはサインがありますが、見落としがちです。良く知っておきましょう!
 4  04/26 いろいろな原稿診断の利用 今、いろいろな検診がいろいろなところで行われています。うまく利用して早期発見、早期治療を心がけましょう。
 5  05/10 食生活は生活の基本 食生活の不具合は、いろいろな疾病の引き金になります。理想的な食生活は意外と簡単! 誰でもできます。
 6  05/17 より健康な人への運動習慣 食生活が理想的でも、より良い健康は維持できません。ぜひ効果的な運動習慣を身につけましょう。
 7  05/24 上手にとる休養とストレス対策 休養の取り方は人さまざま、睡眠も人さまざま、ストレス対策も人さまざま。しかし、ちょっとした気の持ちようで毎日が楽しくなります。
8  05/31 高齢者の生きがい・趣味 趣味は身近なものが長続きします。手軽で負担にならない趣味は長い人生の生きがいにつながります
 9  06/07 元気に過ごそう百歳老人 50年前はわずか495人であった100歳老人は、今は9万人、22年後は38万人に! 私たちも元気なセンテナリアンを目指しましょう!
 10  06/14 理想的な人の一生を! いくら科学が進歩しても誰でも寿命がきます。その時に、たった1度しかこない人生を悔いのないものにしましょう!




エクステンションセンター2022年度 秋学期 (町田単独授業)

 ◆ 2022年度 秋授業 ◆

  講義日程及び時間は、定員 30名(2単位)
       講 師 :町田和彦(早稲田大学名誉教授)
       曜 日 :水曜日2限
       時 間 :10:40~12:10
       日 程 :全10回 09月28日 ~ 12月07日
          (日程詳細)
            09/28, 10/05, 10/12, 10/19, 10/26, 11/02, 11/09,
            11/16, 11/30, 12/07

      ジャンル:現代社会と科学


  コロナの次に来るものとは?感染症ワールド
      
― 感染症の恐怖から守るのは正しい知識 基礎から学びましょう ―

   ▼目標 
     ・コロナは序の口!新たな感染症について考えましょう。
     ・細菌やウイルスの世界は無限です。その対処法を身につけましょう。
     ・感染症から身を守るために正しい知識を持ちましょう。
     

   ▼講義概要 
    今迄この講座で何回も感染症の講義をし、2冊の感染症の単行本を出した私でさえ、コロナ禍が
    これほど私たちの生活に大きな影響をあたえるとは考えられなかった。今後も感染症の恐怖は
    再燃するでしょうが、いたずらに恐怖心を持っていても解決策にはなりません。
    私の専門の予防医学の視点から10回の講義をします。
     ①私たちに襲いかかる感染症の脅威
     ②まず感染症について学びましょう
     ③感染症予防とワクチン
     ④私たちを守る免疫の仕組み
     ⑤呼吸器感染症の特性と対策
     ⑥新型コロナウイルスの変異と流行
     ⑦無数のウイルスが世界中で私たちを狙っている
     ⑧本当は今も恐ろしい細菌の仲間
     ⑨激増する貧困層と地球温暖化の影響
     ⑩生物テロ・生物兵器の危険性

  ※ ご受講に際して(持物、注意事項)

    ◆特にありませんが、過去に私が出した2冊の本『忍び寄る感染症』(町田和彦、早稲田大学出版部)、
      『感染症ワールド』(町田和彦、早稲田大学出版)がネットで安く売られていますのでお持ちになっていたら
      参考になると覆います。
    
◆特に予習はいりませんが、感染症に興味を持っていただけたらと思います。


日程 講座内容
1 09/28 私たちに襲いかかる感染症の恐怖 コロナはまだ序の口なのかもしれません。発病すると50%が死ぬ鳥インフルエンザはどうなったのでしょうか。まだまだ危険なウイルスや細菌はいっぱいあります。
2 10/05 私たちを悩ます感染症についてまず学習しましょう 細菌やウイルス以外にも多種多様な感染症を起こす病原体がいます。その一方で私たちの生活に役に立つ微生物もいます。まず微生物の世界を見てみましょう。
3 10/12 感染症予防とワクチン 人類はその起源から19世紀までの間感染症と戦いを続け、その存在が分からないまま、大多数の人は感染症で亡くなってきました。細菌の存在が明らかになってわずか150年。やっと勝利の糸口を見出しました。
4 10/19 私たちを守る免疫の仕組み 長い生物進化の過程で、生物は自分の体の中に病原微生物を排除する働きを持つようになりました。特に進化の頂点にある脊椎動物は強力な特異免疫能を獲得しました。それらの仕組みを明らかにします。
5 10/26 コロナウイルス・インフルエンザウイルスの特性と対策 現在のコロナ禍の元凶COVID-19 以上の悲惨な流行を起こしたスペイン風邪などのインフルエンザの流行や肺炎・かぜなどの呼吸器系伝染病についての対処法はどうしたらよいのでしょうか。
6 11/02 新型コロナウイルスの変異と流行 新型コロナウイルスはどうして起こったのか?コロナ禍の足跡をたどりながら、どうしてこれほどひどい流行が起こってしまったのか、ウイルスの特性を考えます。
7 11/09 無数のウイルスが世界中で私たちを狙っている 原生林の破壊や野生生物の人間社会への侵入。ウイルスはあらゆる機会を狙って私たちに現れます。しかし、ウイルスは私たちの体に入ると共棲するのも事実。その生き方を考えます。
8 11/16 本当は今も恐ろしい細菌の仲間 細菌はウイルスと異なり、種類によってはどんな環境でも増殖できる。現代医療の発達とともに、消えるかと思いきや、それを超える毒性を発揮し、今でも人間を襲いつつあります。その対処法は?
9 11/30 激増する貧困層と地球温暖化の影響 今地球上で、日本では考えられないような格差社会が問題に。さらに、地球温暖化も日本に大きな影響を起こしつつある。エイズ・性感染症や蚊が引き起こす感染症もまだ終わっていません。
10 12/07 混沌とした世の中での生物テロ・生物兵器の危険性 現役の頃は早稲田大学プロジェクト研究所の公共交通安心安全対策研究所の所長をしていたので、世界各国のテロについての調査をしてきました。ロシアは条約を破り、秘密裏にこの研究をしており、また、個人でも簡単にできるだけ、危険な世の中になっています。




エクステンションセンター2022年度 春学期 (町田単独授業)


 ◆ 2022年度 春授業 ◆


  講義日程及び時間は、定員 30名(2単位)
       講 師 :町田和彦(早稲田大学名誉教授)
       曜 日 :水曜日2限
       時 間 :10:40~12:10
       日 程 :全10回 4月06日 ~ 6月15日
          (日程詳細)
            4/6, 4/13, 4/20, 4/27, 5/11, 5/18,
            5/25, 6/1, 6/8 6/15

      ジャンル: 現代社会と科学


  世界各国の社会保障と健康
      
― コロナ禍で見えてきた各国の対応 ―

   ▼目標 
     ・私の経験も踏まえ、主要な国の社会と人々の置かれている現状を
      理解する。
     ・各国の健康・医療・福祉の現状を考える。
     ・これからの世界の状況の中で、より良い私達の生き方を考える。
     

   ▼講義概要 
    私は今までに感染症、環境問題、運動習慣・ストレスと免疫能、高齢者の健康・福祉・
    医療政策等、いろいろな観点から健康問題を考えてきました。今回は世界をリードする
    米国、中国、ロシア、フランスとEU諸国、スエーデンと北欧諸国、および韓国の社会・
    保健・医療・福祉の状況について、自分の目で見てきた現実も踏まえて考察し、日本の
    高齢者の生き方について考えていきたいと思っています。特にこの2年間のコロナ禍の中
    の各国の対応を見ていると、その国民性を表しているかのような微妙な対応も見える。
    そのような観点も含め、これからの世界を考えていきたいと思う。

  
  ※ ご受講に際して(持物、注意事項)

   
◆とくにあらかじめ学習してくる必要はありません。
    ◆予防医学は学習するだけでなく、実践してより良い生活に生かしてください。
    ◆4月発売予定の『21世紀の予防医学・公衆衛生 第4版』(杏林書院、町田和彦、
     岩井秀明、扇原 淳編著)を参考図書とします。

第1回 4/6  激しく変化する
 世界の中で
 

 南北格差、先進国で進行する少子高齢化、格差、排他主義、
 激しい人権侵害を見せ始めた中・露・北朝鮮、その頂点とも
 いえる北朝鮮との友好と反日を推し進める韓国、ぎくしゃく
 し始めたEU諸国、分断されるトランプ大統領の出現で分断が
 顕著になった米国、さらに深刻さを増す近年の地球環境。
 日本はどうなるのだろうか? 

 先進国で進行する少子高齢化、格差、排他主義、激しい人権
 侵害を見せ始めた中・露・北朝鮮。その頂点ともいえる北朝鮮
 との友好と反日を推し進める韓国、ぎくしゃくし始めたEU諸国、
 今も強く残るトランプにより分断された米国、さらに深刻さを増す
 近年の地球環境。日本はどうなるのだろうか。
第2回  4/13  米国社会の変化
  活性酸素、スカベンジャー、神経・ホルモン・免疫と健康。
 マイノリティーばかりか、今や白人間でも大きな格差が。
 トランプ大統領の登場で一層複雑に。一人で何千億(何億では
 ない!)円もの資産を持ち、どんな贅沢も許される金持ちと何の
 保証もない中で暮らす多くの国民。1%の政治と揶揄されるような
 国の生き方が世界の模範になるのだろうか。
第3回  4/20  米国の保健、
 医療、福祉
  日本人より平均寿命はかなり低いが、元気な高齢者が多いの
 はなぜ? しかし日本や西欧諸国と異なり公的な介護保険制度や
 国民皆医療保険制度もなく、中産階級の没落の一番大きな原因
 は複雑な医療費ともいわれる。医療の進歩を享受出来る富裕層
 と医療から見放された人々の現状は日本人には理解しがたい。
第4回  4/27
 中国社会の変化
 今やGDP世界第2位で米国と世界を二分する国といわれるように
 なったが、現実はどうなのだろうか。日本は高度成長期に国民全体
 の生活水準を上げることに成功(1980年代には国民の90%が自分は
 中流階級だといえるようになった!)したが、やや陰りの見えてきた
 成長率の中で、格差社会容認の中国はどうなるのか。
 習近平は強権的なやり方でその是正を図ろうとしているが、その代償
 は大きなものになるのではないだろうか。
第5回  5/11  中国の保健、
 医療、福祉
 
 10年近く中国で保健、医療、介護の調査を行ってきたが、あまりにも
 多種多様な人が住み、その情報も少ない現状では今後の予想も
 明らかにしづらい。都市部に住む農民工や農村部の実情とこれから
 進行する少子高齢化社会を考えると、あらゆる分野で格差社会の
 ひずみが起こる可能性を捨てきれない。
第6回  5/18  ロシア社会と保健、
 医療、福祉
  ソ連崩壊後民主主義国家を目指したロシア。一時は石油・天然ガス
 などの豊富な輸出資源もあり、G8として先進諸国の仲間入りした。
 しかし、プーチンの登場とともに、ウクライナ侵攻、反体制派弾圧、
 軍拡路線と昔の共産主義に逆戻り。それでも、昔は最低限の医療や
 福祉制度は機能尾していたが、今や貧困層の増大、男子の平均寿命
 は発展途上国並み。
第7回  5/25  韓国社会と保健、
 医療、福祉
 調査で毎年見てきた韓国人の国民生活は一見日本とかわらないよう
 にも見えるが?。高齢者福祉が行き届かず、一生働かなくて生活
 できない貧しい高齢者(OECD諸国の中で最下位)、経済と富は一部の
 財閥一族に握られ、大学を出ても希望の職に就けず、合計特殊出生率
 (女性が一生の間に産む子供の数)もOEC諸国中断トツに最下位で、
 今後日本以上に急速な高齢化が危惧されているなど、いろいろな問題
 を抱えている。極度な恐怖政治で、国民生活を犠牲にして核開発に走る
 民主主義国家がとても認容できない北朝鮮との友好を今後も考えていく
 のだろうか。
第8回  6/1  フランス・西欧
 社会と保健、
 医療、福祉
 安価な労働力を入れてきた西欧諸国は現在多くの問題を抱えている
 ように感じる。一般的に見ると日本と比べると社会保障が多岐にわたり、
 バランスの良い生活習慣が見られる。しかし、近年各国でみられような
 ナショナリズムの台頭や国家間の経済や格差社会の進行など、国家間
 の差の拡大が大きくなりつつある中で、いつまでEUとしての協力関係が
 続けられるのか注目される。
第9回 6/8  北欧社会と保健、
 医療、福祉
 現在世界で最も理想的な国と思われる北欧各国は教育費も医療費も
 介護費用もほとんどタダ! すべて良い北欧社会だが、どうして平均寿命は
 日本より短いのだろうか? 今後もこの政策は続けられるのだろうか。
 いずれにしても、1千万人にも満たない人口の少ない各国が日本の見本
 になるのだろうか。
第10回  6/15  日本社会の変化
 と保健、医療、福祉
 治安のよい日本。これはどこから来たのだろうか? しかし、世界でも例を
 見ない少子高齢化が現実に。これから私達の生活はどうなる?
 日本の現行の国民皆保険制度や介護保険制度や年金制度いつまで
 もつのだろうか。


2020年4月14日に早稲田大学にて「新型コロナウイルス感染症感染

拡大における対応(イベント自粛)の期間再々延長について」の
お知らせが発表されました。
受講者みなさまの健康面、安全面を考慮し、感染リスクを回避する
ため、2020年4月15日から当センターではあらゆる講座やイベントの
開催を見送らせていただきました。


以下は、新しい2015年以降の授業を 記載しております。

    (以前の分は、こちら から ) 



エクステンションセンター2019年度 秋学期 (町田単独授業)


 ◆ 2019年度 秋授業 ◆


  講義日程及び時間は、定員 30名(2単位)
       講 師 :町田和彦(早稲田大学名誉教授)
       曜 日 :水曜日2限
       時 間 :10:40~12:10
       日 程 :全10回 10月03日 ~ 12月05日
          (日程詳細)
            10/02, 10/9, 10/16, 10/23, 10/30, 11/06,
            11/13, 11/20, 11/27, 12/04

      ジャンル: 現代社会と科学


  高齢者として21世紀を健やかに生きる
      
― 私たちは何をしたらよいのだろうか ―

   ▼目標 
     ・高齢者として21世紀を健やかに生きる。
     ・生きがいを持って生きる。
     ・悔いのない人生を!

   ▼講義概要 
    急速な科学の進歩と世界でも例のない高齢社会が進行するこの日本の中で、
    これから高齢者になっていく人も含め、私たちの今後の人生が健やかで生きがい
    のあるものになるように願っています。過去50年間予防医学と健康福祉政策の
    教員生活の中で育んできた考え方を生かして、皆さんと共にこの問題について
    考えていきたいと思います。

  
  ※ ご受講に際して(持物、注意事項)

   
とくにありません。人の生き方はいろいろ異なりますが、自分の考えだけではうまく
   いかなくなることもあります。
   改めて多様な生き方について考えていきたいと思っています。

     ※テキスト・参考図書
   『21世紀の予防医学・公衆衛生』(杏林書院)(ISBN:978-4764400726) 


第1回 10/02  高齢者と
 して21世紀
 を健やか
 に生きる
 混沌とした世界情勢、日本の少子高齢化、国の莫大な 
 借金は戦後の私達が経験したことのないような勢いで
 進行している。
 この不安な世の中で私たちはどうしたらよいのだろうか。
第2回  10/09
 加齢のメカニズ
 ムと寿命老化は
 どうして起こるのか
  活性酸素、スカベンジャー、神経・ホルモン・免疫と健康。
 ⼈の進化はどの動物よりも優れている。しかしそれを
 生かすのは 私たちの努⼒にかかっている。
第3回  10/16  いろいろな健康
 診断の利用
  今いろいろな検診がいろいろなところで行われている。
 うまく利用して早期発見、早期治療を心がけよう。
 皆さんはどの程度クリアしてますか。対策は今からでも
 遅くない。
第4回  10/23
 老後を見据
 えて (熟年期
 の健康生き方)

 男性・女性の更年期障害とその対策、心身症・がん・
 心臓病・脳卒中対策。すでに心当たりがある方もいる
 かもしれません。しかしまだ遅くはありません。
 その対策を。
第5回  10/30  高齢者の健康
 と生き方
 
 私も75歳になりました。現在の⽣理的機能は多分昔の
 50代でしょう。現在の平均余命は男性12.2年、女性で
 15.8年。元気でいないでどうしますか。
第6回  11/06  高齢者を支
 える 日本の
 医療
  いまだに世界標準から外れた⽇本の医療の過去・現在・
 将来。このまま続けばサラリーマン世帯の医療状況は
 ますます厳しくなる。予防医学の実行のみが日本人
 を救う。
第7回  11/13  高齢者を支
 える 日本の
 福祉
 現状の介護保険制度制度がこのまま続くと思っている
 人はどの位いるでしょうか? 自立のみが日本人の健康と
 生きがいを保障する。私たちは今からどのようにしたら
 よいのであろうか。
第8回  11/20  高齢者の
 生きがい
 趣味は身近なものが長続きする。手軽で負担にならない
 趣味は長い人生の生きがいにつながる。
第9回 11/27  高齢者を襲う
 あやしい影。
 マインドフルな
 生き方を!
 高齢者の事故、振り込め詐欺、あやしい団体への誘い。
 自立したマインドフルな生き方を!
第10回  12/04  めまぐるしく変
 わる地球規模
 の変化の中で
 希望を持って!
 人口9千万⼈・高齢化率40%の少子高齢化時代間近の
 日本。食料、エネルギー、気候変動、いろいろな災害。
 これからどうなるのであろうか。私たちはどのようにして
 これを乗り越えたらよいのだろうか。


エクステンションセンター2019年度 秋学期 オムニバス講座
 マインドフルな健やかな毎日で21世紀を乗り切りましょう!
   -多様なマインドフルネスを目指してー

町田 和彦(早稲田大学名誉教授)
丸岡 汪行(ヨガインストラクター)
森本 万記子(ヨーガ講師)
武田 吉康(株式会社進化計画代表取締役)
中町 芙佐子(東京家政学院大学名誉教授)
中村 俊(東京農工大学名誉教授、株式会社コルラボ代表取締役)
生野 信弘(精神科医、三田こころの健康クリニック新宿院長)
中村 繁夫(僧侶、マインドフルネス研究家)


 曜日 火曜日    時間 10:40~12:10    

 日程 全10回 ・10月01日 ~ 12月10日     
  (日程詳細)
   10//01, 10//08, 10/15, 10/29, 11/05, 11/12, 11/19, 11/26, 12/03, 12/10


ジャンル: 人間の探求

 
  ▼目標▼   

      ・日常の中でのマインドフルネスの実践
      ・多様な考えの重要性
      ・心身の健康の向上

   ▼講義概要▼  
 

    世界でもまれといわれる長期間高度な文明を維持してきた縄文人
    から受け継いだ融和の精神や日本に根付いた神道や仏教の教えを
    根底に持ちつつ、現代生活にあったマインドフルネスを追求し、現実に
    日本社会で起こっているいろいろな問題を解決すべく、それぞれの
    専門を生かして、わかりやすい授業をおこなっていきたいと思う。
    ともすると商業的になりやすいマインドフルネスを廃し、科学的で
    ありながら実生活に役立つ技法を持つ専門家に講義を依頼した。

      
               
  ※ ご受講に際して(持物、注意事項)   

    ◆特に予習の必要はありません。どの立場の人も歓迎します。
    ◆教科書は使いません(参考図書の購入は自由です)。

                                                
  ※参考図書  
   
 『心はマインド…“やわらかく”生きるために』(フォー・ユー)
       (ISBN:978-4893760586)エレン・ランガー著、斎藤茂太訳


 (お申込み希望者は、エクステンションセンターにお願いします。)

第1回

10/01
 
 日本人の精神
 構造とその変化
  日本の置かれた地理的環境と共にDNA解析など
 による日本人の成り立ちが次第に明らかになるに
 従い、日本人のもつ感性が、長い歴史の中で
 育まれてきたものであることが明らかになりつつある。
 日本人の宗教観と共に日本人のマインドフルネス
 について考えてみたいと思う。。
第2回


10/08
  
 マインドフルネス
 と八正道
  仏教の八正道の七番目がマインドフルネスのもと
 になった正念から来ていることはご存じの方も多い
 と思う。八正道は四諦とともに、仏教の根本理念
 ともいわれてきた。本来悟りに到るトレーニング
 マニュアルだが、日常生活のなかの活用法を紹介
 したい。
第3回

10/15   日常生活とヨガ  昨年まではヨガの理論面を中心にその概要をお伝
 えしましたが、日常生活に役立つヨガの技法を実践・
 体験を通じてお伝えしたいと考えています。
 簡単なアーサナ(ポーズ)、調気法(呼吸法)、
 浄化法、瞑想の実体験、更には体調の整え方
 (肩凝り、腰痛等との付き合い)、等々日常生活を
 より快適にするための技法を、時間の許す範囲内で
 参加者の方々に体験していただけたらと思います。
第4回


10/29  日本文化にみる
 マインドフルネスの
 実践と効用
  マインドフルな日本文化の「道」にある、やわらかな
 心としなやかな体、またそれらを創造する技の視点
 から、日常生活を豊かにする「生きがい」について
 考察します。
第5回

11/05   マインドフルネス
 の免疫に与える
 影響
 ランガー博士の『mindfullness』(『心はマインド…』
 斎藤茂太訳)に書かれているいろいろな情動反応や
 私達がおこなってきた行動と免疫の研究、さらには
 笑いが私たちの情動反応に与える影響など、心の
 状態や日常生活がもたらす心と体の健康に与える
 影響について考える。
第6回

11/12  脳に楽しみな
 スイッチを入れよう
 脳は可塑的な組織です。ストレスは脳の遺伝子の
 働きを変えますが、楽しい経験はそのスイッチを戻す
 ことも出来ます。栄養、遊び、社会的コミュニケーション
 などが脳のスイッチを変えることを知り、健康で心豊か
 に生きる方法の脳に与える影響について考えます。
第7回

11/19  習慣に流されが
 ちな生活に少し
 負荷をかけて
 みませんか
 筋肉の衰えを防ぐには身体に負荷をかけることが
 大切ですが、これは感覚や記憶を磨く上でも効果が
 あります。ハードルを高くし過ぎず、身の丈にあった
 負荷だからこそ、毎日繰り返すことができます。
 そして、意志力と自己コントロールの鍛えにもなります。
 筋肉の衰えを防ぐには身体に負荷をかけますが、
 感覚や記憶を磨くためにも同様のことが求められます。
 こうした行動には意志力と自己コントロールを養うこと
 が必要となってきます。挫折や失敗を繰り返さない
 ための行動を学んでいきましょう。
第8回

11/26  マインドエクサ
 サイズとしての
 行為の中の瞑想
 チベット仏教では「瞑想は励むものではなく、慣れる
 ことである」という。瞑想のもっとも重要な点はテクニック
 にあるのではなく、瞑想に慣れることでおのずと起きて
 くるといわれる。初心者向けの簡単な瞑想のやり方を
 紹介し、日常生活での活かし方を概説する。
第9回

12/03  世界のジェノサイド
 と祈りの旅
 親鸞上人の時代は乱世であったが同時に日本の
 ルネッサンスであった。何故この時代に親鸞、法然、
 日蓮、道元、栄西などの偉大な思想家を輩出した
 のか?  政治体制、宗教戦争、経済的貧困、民族
 主義が大虐殺を引き起こすが、日本と世界の文化
 の相違点は何か?
 第10回

12/10  高齢者を襲う
 マインドレスネスな
 人への対応
 昔から私たちが生活していくうえでマインドレス(マインド
 フルの反対語)な人との対応は悩まされてきたが、近年
 新聞紙上をにぎわせている事件は組織的であり、私
 たちの一生に大きなダメージを与えかねない。
 また、少子高齢社会における高齢者の認知機能の
 衰えへの対応でも多くの問題を抱えるようになってきた。
 巧妙な手段で、誰もがその騒動に巻き込まれかね
 ない世の中におけるその対応を考える。



エクステンションセンター2019年度 春学期 (町田単独授業)


 ◆ 2019年度 春授業 ◆


  講義日程
    講 師 :町田和彦(早稲田大学名誉教授)
    曜 日 :水曜日の10:40~12:10
    日 程 :全10回  04/10, 04/17, 04/24, 05/08, 
         05/15, 05/22, 05/29, 06/05, 06/12, 06/19
  

  人生100年時代を迎えての疾病対策は万全ですが?
   これからは予防医学の時代です

     (病気になっては遅すぎますが、なっていてもまだ対策はあります)

   ▼目標▼
        ・これからの少子高齢社会を前にして、これからの医療の状況を正しく理解する
        ・高齢化に伴う各種症状・生活習慣病・認知症の予防と疾病に対する理解を深める
        ・人生100年時代を生きがいのあるものにしましょう! 

    ▼内容詳細▼
      現状の日本の医療は世界でも有数な恵まれた国になっています。しかし、世界的に見ても
      あり得ないような少子高齢化のもとで、この医療制度(介護保険制度、年金制度なども)の
      改革は目前に迫っており、私たち中産階級は自己努力以外に安心した老後はあり得ないと
      思います。そのためには健康の維持増進が不可欠です。今学期は高齢者が罹りやすい多くの
      疾病について、その予防法と罹ってしまった場合の具体定な対策について、本センターでの
      過去の多くの講義を踏まえて考えていきたいと思っています。


 (お申込み希望者は、エクステンションセンターに お願いします。)


第1回

04/10
 混乱する世界、
 未曽有の日本の
 少子高齢社会の
 中での私達の
 生活は?

 社会的にも、経済的にもかって私たちが経験したことのないような
 不安定な社会が来つつあります。とくに高い評価を受けてきた日本の
 医療は今の状態では今後なし崩し的に厳しい改革がなされることに
 なります。私たちはこの中でどのような選択が必要になるのでしょうか。

第2回

04/17
 予防医学からみた
 生活習慣病とその対策
  あなたは健康維持のために予防と医療のどちらを選択しますか。
  誰でも病気にはなりたくないと思われますが、安い日本の医療費のもとでは
 どうも甘くなりがちです。お医者さんの予防医学(2次予防)では手遅れ。
 自分の健康は自分で守る(第1次予防)。今までのライフスタイルをもう一度
 考えてみましょう。早く始めれば始めるほど効果はあがります!
第3回  
04/24
 誰もが罹りたくない
 悪性新生物
  男性が生涯がんになる確率は62%、生涯がんで死亡する確率は 25%!
 断トツに1位です、珍しい部位を含めれば体中どんな組織でも起こり、原因も
 はっきりしないこともあります。
 新しい検査法、治療法等の発見もお話しできたらと思います。
第4回 05/08

 高血圧と高脂血症-
 日本の医療費を圧迫
 している最大の元凶

 高血圧と高脂血症は日本人の死因の第2位の心疾患と3位の系脳血管疾患
 の最大の原因です。しかし、この両者はいろいろな点で生活習慣病対策を
 きちんと行うことによりその危険性を著しく軽減できます。
 要は皆さんのやる気にかかっています。
第5回  
05/15
 高血糖と腎疾患
 
  万病のもとである糖尿病の初期症状として問題になるのは血糖値であるが、
 甘く見ているととんでもないことになる。
 人工透析の原因になる疾患の1位は糖尿病性腎症である。
 また慢性腎臓病患者は成人8人に1人にもなっているといわれる。
 これらの疾病対策は今後高齢化とともに深刻になるであろう。
第6回  
05/22
  通常の悩みで最も
  多い消化器・呼吸器系
  暴飲・暴食、喫煙、ピロリ菌、便秘、下痢。原因は分かってきたが、悩む人は
 多い。生活習慣を少し変えれば解決!同じものを食べていても便秘の人も
 いれば下痢の人もいる、どうしたらよいのでおろうか? 
 高齢化とともに増える肺疾患。その対策は?
第7回   
05/29
 年を取ると深刻な排尿
 トラブル、筋肉・骨格系
 の痛み!
 前立腺障害、過活動膀胱、ヘルニア・腰の痛み、脊柱管狭窄症、50肩・
 肩腱板断裂、膝の痛み。年とともに激増、原因が分からないので防ぎようが
 ないと思われるし、薬を飲んでも症状が思わしくないばあいが多いのも特徴。
 でも諦めないでください。良い方法もあります!
第8回  
06/05
 歯のケアも万病のもと
 です。あなたはどの
 くらい健康な歯を持って
 いますか?
 近年歯の口腔ケアが大きな問題になっている。口腔ケアを実施している
 病院としていない病院では入院期間に大きな差があることが指摘されるよう
 になったし、消化・吸収の問題(ひいては免疫能への影響)、深刻な誤嚥性
 肺炎も問題に。歯の磨き方にも注意を!
第9回   06/12

 
 ストレス解消。
 21世紀を健やかに生きる
 ストレスこそは万病のもとであるばかりでなく人生最大の敵。 どう克服する
 かが一生を左右! ストレス回避をうまくやれれば毎日健やかに暮らせる。
 その方法はいろいろあるが、結局のところ人の生き方にある。
 それを克服する方法もいくつかご紹介します。
第10回  06/19
  認知症は誰でもなると
 思っていませんか。
 今や予防も可能です!
  から学ぶ
 昔は原因もわからず、元に戻ることが難しいと考えられていた認知症も、その
 大半は生活習慣病といっても過言ではありません
 (血管性認知症とアルツハイマー型認知症の合計は82%)。不治の病とされて
 きたアルツハイマー型認知症もいろいろなことが分かるようになり、いろいろな
 ケアの仕方が分かってきました。しかし、予防が大事です。



エクステンションセンター2018年度 秋学期 (町田単独授業)


 ◆ 2018年度 秋授業 ◆


  講義日程及び時間は、定員 30名(2単位)
    講 師 :町田和彦(早稲田大学名誉教授)
    曜 日 :水曜日
    時 間 :10:40~12:10
    日 程 :全10回 10月03日 ~ 12月05日
      (日程詳細)
        10/03, 10/10, 10/17, 10/24, 10/31, 11/07,
        11/14, 11/21, 11/28, 12/05

  ジャンル: 現代社会と科学


  毎日元気で生活習慣病も認知症も吹き飛ばそう!

    
― これから本格化する少子高齢化の中、自分の健康は自分で守りましょう ―

   ▼目標 
     戦争と繁栄の20世紀が終わり、希望の持てる21世紀を誰もが望んだが、複雑な国内・
     国際情勢やあまりにも急速な科学の発展から来る戸惑いなど、ともすると不安な
     世の中を感じるこの頃である。
     ここではそれを払拭し、健康で生きがいのある人生の実践を目指していく方策を考えて
     いきましょう。

   ▼講義概要 
    多くの健康教育はその講師の専門分野を中心とした講義内容がほとんどで、この複雑な
    21世紀に生きる私たちは健康と生きがいを形成する部分部分を点と点を結ぶような実践を
    してもその効果は限られたものになるでしょう。過去50年の間、私は多方面にわたる
    予防医学の分野の研究と教育を行ってきた経験を生かし、人生の集大成としてみなさんの
    お役に立つ講義をしていきたいと思います。
    今回は食生活、健康のための運動、快適な睡眠、ストレス対処法、より積極的な生きがいを
    求めた生活習慣病と認知症対策を考えていきたいと思います。
  
  ※ ご受講に際して(持物、注意事項)

  ◆毎回カラフルな図表を主体としたパワーポイント(復習用にパワポのカラーコピーをお渡し
   します) によりわかりやすく説明を行います。
  ◆毎回最後の15〜20分くらいその内容に関連したビデオを上映することにより一層わかり
   やすい講義を目指しております。
  ◆質問はメールで随時受け付けておリます。必要な場合はほかの受講者にも説明します。
  ◆特に予習は必要としません。

  ※テキスト・参考図書
   『21世紀の予防医学・公衆衛生 第3版』(杏林書院) (ISBN:978-4-7644-0072-6) 

 (お申込み希望者は、エクステンションセンターに お願いします。)

第1回 10/03  私たちの健康と生き
 がいにとって、良い
 もの・悪いものは?
 ―生活習慣病・
 認知症にならない
 ために―

 19世紀の中ごろ感染症の原因が分かった直後から、まだこの分野の
 有効な医療の対策はほとんと無かったにもかかわらず、死亡率の急激な
 減少を見た。これはどうしてでしょうか?それとちょうど同じようなことが
 生活習慣病や認知症の減少にも当てはまります。
 予防医学の知見による疾病対策は、医療と違って、お金も苦痛も
 伴いません。頑張りましょう!
第2回  10/10
 食生活と疾病・健康
 増進・生きがいとの
 関係Ⅰ
  ここでは今までの栄養・食生活に関する学問的成果、トピックス的
 話題についての文献権的な検討を行います。
第3回  10/17  より良い食生活の為の
 実践編
  今までの生活の中で行ってきたてきたことを踏まえ、自分の老後の
 生活にうるおいを与える食生活というものはどのようなものなのかを
 考える。食生活は栄養摂取ということだけでなく日々の生活に潤い
 を与えます。太っている人も痩せている人もより健康体の維持に努め、
 日々の食生活を楽しみましょう
第4回  10/24
 運動習慣と疾病・健康
 増進・生きがいとの
 関係Ⅰ

 ここでは今までの運動、身体活動、運動習慣の学問的成果、トピックス
 的話題についての文献権的な検討を行います。特に適度な運動習慣に
 ついては私の研究室では動物実験や高齢者の調査を通じいろいろな
 成果を上げてきたのでその一端も報告する。
第5回  10/31  より良い運動の為の
 実践編
 
  今までの生活の中で考えてきたことを踏まえ、自分の老後の生活に
 うるおいを与える運動習慣というものはどのようなものなのかを考える。
 運動は何歳になっても適度な運動をすれば必ずやっただけの効果を
 表します。
第6回  11/07   体に良い休養とは?
 ―ストレス回避、
 睡眠、余暇
  休養は単に楽をすることだけではありません。健康増進の要は栄養、
 運動、休養というけれど、始めの2つの内容はよくわかるが、休養の中身
 は何なのか、定義を広くとって考えていきたいと思う。特に睡眠は多くの
 人のとって厄介な問題になっているが、逆に、短時間睡眠でバリバリ
 仕事を片付けている人もいる。良い睡眠習慣について考える。
第7回  11/14  ストレスは体にどの
 ような影響を与え、
 その回避の方法は?
 休養のなかでも、ストレスはいろいろな病気に最も体に大きな影響を
 与えていると思う。この回ではストレスとは。どのようなものなのか、
 わたしたちの体にどのような影響を与え、その対処法として精神神経
 免疫学的知見や各種ストレス対処法(コーピング、マインドフルネス)
 について考えます。
第8回  11/21  人により異なる睡眠
 時間。 どのように
 したら満足のいく
 睡眠がとれるの
 でしょうか?
 睡眠の良否は人の健康のみならず、ひとの一生に大きな影響を与え
 ます。一般的に言って睡眠の良否は睡眠の質と量で決まります。
 どのようにしたら良いのでしょうか?睡眠負債リスクチェックなどを交え、
 いろいろな観点から考えていきましょう。
第9回 11/28  
 楽しく生きがいのある
 余暇を楽しもう
 毎日の生活に追われ、無趣味であった私は55歳になった時、何か
 漠然と退職後の生活に不安を覚えるようになった。そこから幾つかの
 楽しみを探すべく行動を始めた。家庭を持っているとこの余暇を楽しむ
 ということは結構難しい選択でもある。皆さんは何かお持ちですか?
  私の体験も含め余暇の効用について考えてみましょう。
第10回  12/05   100歳老人の生き方
  から学ぶ
 2055年には日本の100歳以上の人口は65万7千人(現在は6.5万人)
 にもなる。誰でもそのチャンスはある。100歳でも元気には働いている人
 もいる。寝たきりなんて考えないで頑張ろう!

エクステンションセンター2018年度 秋学期 オムニバス講座
 マインドフルな健やかな毎日で21世紀を乗りきりましょう!
   -マインドフルネスからマインドフルな心、そしてマインドフル社会へー

町田 和彦(早稲田大学名誉教授)
丸岡 汪行(ヨガインストラクター)
森本 万記子(ヨーガ講師)
武田 吉康(株式会社進化計画代表取締役)
中町 芙佐子(東京家政学院大学名誉教授、総合研究大学院大学メンタルヘルスカウンセラー)
中村 俊(東京農工大学名誉教授、株式会社コルラボ代表取締役)
生野 信弘(精神科医(三田こころの健康クリニック新宿院長、精神科専門医))


 曜日 火曜日    時間 10:40~12:10    

 日程 全10回 ・10月02日 ~ 12月04日     
  (日程詳細)
   10/02, 10/09, 10/16, 10/23, 10/30, 11/06, 11/13, 11/20, 11/27, 12/04


ジャンル: 人間の探求

 
  ▼目標▼   

    この講義は2012年からマインドフルネスの普及を目指して、いろいろな先生方の専門を
    生かしつつ続けられてきた。6年間の経験を経て、“大切なのはマインドフルな気持ちを
    日常生活の中に生かして、さらにそれを社会に発信していくことではないか”と思うように
    なった。

    そこで今年度から新たな気持ちで、幅の広いマインドフルネスの技法による実践を通じて
    心身の健康を身に着け、社会にそれを発信していきたいと思う。

 
  ▼講義概要▼   

    世界でもまれといわれる長期間高度な文明を維持してきた縄文人から受け継いだ融和の
    精神や日本に根付いた神道や仏教の教えを根底に持ちつつ、現代生活にあったマインド
    フルネスを追求し、現実に日本社会で起こっているいろいろな問題を解決すべくそれぞれ
    の専門を生かして、わかりやすい授業をおこなっていきたいと思う。
    ともすると商業的になりやすいマインドフルネスを廃し、科学的でありながら実生活に
    役立つ技法を持つ専門家に講義を依頼した。 

      
               
  ※ ご受講に際して(持物、注意事項)   

  ◆より多くの人のマインドフルライフの実践により、世界中の人々がより幸福で
   生きがいのある生活ができるような社会の出現を願っています。
  ◆特に予習の必要はありません。どの立場の人も歓迎します。
  ◆特に教科書は使いません(参考図書の購入は自由です)。毎回無料で必要な
   プリントを配付します。
   毎回無料で必要なプリントを配布します。

                                                
  ※参考図書  
     『心はマインド(エレン・ランガー、斉藤茂太訳)』(フォー・ユー)
       (ISBN:978-4893760586) 
 

 (お申込み希望者は、エクステンションセンターに お願いします。)

第1回

10/02
 
 日本人のマインドフル
 な心とマインドフルネス
  日本の置かれた地理的環境と共にDNA解析などに
 よる日本人の成り立ちが次第に明らかになるに従い、
 日本人のもつ感性が長い歴史の中で育まれてきたもの
 であることが明らかになりつつある。日本人の宗教観と
 共に日本人のマインドフルネスについて考えてみたいと思う。
第2回


10/09
  
 生き方を支える
 ヨガの世界観
  インド発祥のヨガは、単なる健康法やストレス解消に
 とどまらず、生き方そのものに明快な答えを与えています。
 今回は、ヨガで古代から語り継がれてきた世界観・ヨガ
 哲学について書かれている“タットヴァボーダ:真実の知識”
 のご紹介ができたらと思っています。
第3回

10/16   「行い」と「考え」を
 育てるヒント〜より
 豊かな生を楽しむ
 ために
 「自由意志」ってなんだろう。自分の本当に求めている
 ものは、どうやら何かを手に入れたり自分を変えたりすること
 ではかなわないようだ:和の思想と文化的背景、またヨーガ
 の叡智から、望みをかなえるための2つの道具「行い」と
 「考え」の考察を通じ潜在的な自分に向き合います。
第4回


10/23  マインドフルな心、
 マインドレスな心が
 もたらす免疫力に
 与える影響を考える
  ランガー博士の「mindfullness(斎藤茂太訳:心はマインド)」
 に書かれているいろいろな情動反応や私達がおこなってきた
 行動と免疫の研究、さらには笑いが私たちの情動反応に
 与える影響など、心の状態や日常生活がもたらす心と体の
 健康に与える影響について考える。
第5回

10/30   脳に楽しみの
 スイッチを入れよ
 脳は可塑的な組織です。ストレスは脳の遺伝子の働きを
 変えますが、楽しい経験はそのスイッチを戻すことも出来ます。
 栄養、遊び、社会的コミュニケーションなどが脳のスイッチを
 変えることを知り、健康で心豊かに生きる方法を考えて
 みましょう。
第6回

11/06  瞑想と心理学の接点
 〜マインドフルネス
 瞑想を日常生活に
 どう活かすか
 仏教瞑想やマインドフルネス瞑想は、本来、自分の心と
 向き合うトレーニングであるが、瞑想の仕方は説明されても
 心の使い方について解説されることはほとんどない。
 瞑想で得られた効果をどのように日常生活に持ち込み
 活かせばいいのかについて、心理療法の視点から概説し、
 さまざまな思考や感情との取り組み方について体験的な
 理解をうながす。
第7回

11/13  グローバルスタンダード
 の見直しについて〜
 日本は1990年頃のバブルの崩壊から、およそ30年停滞
 しています。80年代にはルックイースト、ジャパンアズNO,1
 など、海外からも高い評価を受けていた日本は、失われた
 20年などと言われ、今後少子高齢化の中で、先行きに
 見通しを持てなくなっているようです。このような、状況を
 打破し、世界に誇れる日本の再構築について日々
 具体的な実践を提案したいと思います。
第8回

11/20  うつを乗り切るヒント
 :Do’s and Don’ts
 臨床心理士として学生相談に関わる傍ら、2011・3・11
 福島第一原発事故以降は、全村避難を余儀なくされた
 福島県飯舘村の人たちに向けた健康・医療ケアを 医師・
 看護師・管理栄養士等と協力して行なっております。
 わたしたちは思いもかけない事柄に遭遇すると、つまずき、
 ストレスに陥り、うつ状態になりながらも、困難な事態を
 乗り切ろうと行動します。では、乗り切る力とは、そして
 乗り切るためのDo’s and Don’ts は何か。
第9回

11/27  不安と抑うつのマインド
 フルネス〜日常生活
 の中での心の使い方
 日常生活で誰しも経験する心配や気持ちの落ち込みが、
 評価的思考や反すう思考などの言葉へのとらわれと感情
 体験のコントロールや回避によって、病的な不安や抑うつに
 変化していくメカニズムを概説する。
 この罠から抜け出すための心の使い方について、マインドフル
 ネスの活かし方を説明する。
 第10回

12/04  マインドレスネスな人
 への対応
 昔から私たちが生活していくうえでマインドレス(マインドフルの
 反対語)な人との対応は悩まされてきたが、近年新聞紙上を
 にぎわせている事件は組織的であり、私たちの一生に大きな
 ダメージを与えかねない。また、少子高齢社会における高齢者
 の認知機能の衰えへの対応でも多くの問題を抱えるように
 なってきた。巧妙な手段で、誰もがその騒動に巻き込まれかね
 ない世の中におけるその対応を考える。


エクステンションセンター2017年度 春学期 (町田単独授業)


 ◆ 2018年度 春授業 ◆


  講義日程及び時間は、定員 30名(2単位)
    講 師 :町田和彦(早稲田大学名誉教授)
    曜 日 :火曜日(曜日に変更ありました。火曜日になりました。)
    時 間 :4限目
    日 程 :全10回 04月10日 ~ 06月19日
      (日程詳細)
        4/10, 4/17, 4/27, 5/8, 5/15, 5/22,
        5/29, 6/5, 6/12, 6/19


  人間の健康と生活に与える環境の影響について考える

      ― 日本人の誕生から現在・未来へ ―

第1回 4/10
 地球の形成と生物の進化
 地球の長い歴史の中で生物はどのようにして進化してきたのか 。
第2回 4/17  人類の進化と日本人の
 形成


 アフリカから進化した人類の祖先から日本人が形成されるまで
第3回 4/24  自然環境と日本文化の
 発展
  世界でもまれな長期間高度の文明を維持した縄文人とその後
  の日本人。毎年繰り返されてきた環境災害が日本人の文化を
  育ててきた。
第4回 5/8  自然災害の脅威と人間
 火山爆発・地震・津波・台風・洪水等自然の脅威の中で
 日本人はどのように戦ってきたのか
第5回 5/15  3・11から学ぶこと   過去の津波の脅威を考えれば少しも想定外ではなかったはず
 だが?こういうことは今後起こりうる各地の災害であってはならない。
第6回 5/22  産業の発展の功罪   豊かな生活と忍び寄る危機。豊かになった20世紀後半。
 それは人類の危機の始まりなのか、繁栄の始まりなのか
第7回 5/29  忍び寄る環境破壊  灌漑など過去の環境破壊の反省もなく、20世紀の後半、産業の
 発展は地球上に様々な異変をもたらすようになってきた。
 今後解決できるのであろうか。
第8回 6/5  忍び寄る環境汚染  科学技術の発達により私たちは大きな恩恵をうけてきたが、
 予期しない健康障害ももたらしている。
 豊かな発展途上国の人が激増する中、私たちの生活はどうなる
 のだろうか。
第9回 6/12  豊かな生活の代償  公害のショウインドウと工業の発展。
 その代償は大きかったが公害を克服したのも日本!
第10回 6/19  エコで豊かな暮らし
 を目指して
 エコな暮らしと住みよい環境。これからの豊かで潤いのある生活
 のために、私達は何をしたら良いのか


エクステンションセンター2017年度 秋学期 (町田単独授業)


 ◆ 2017年度 秋授業 ◆


  講義日程及び時間は、定員 30名(2単位)
    講 師 :町田和彦(早稲田大学名誉教授)
    曜 日 :金曜日3
    時 間 :13:00~14:30
    日 程 :全10回 09月28日 ~ 12月07日
      (日程詳細)
        9/29, 10/06, 10/13, 10/20, 10/27, 11/10,
       11/17, 11/24, 12/01, 12/08

    ジャンル: 現代社会と科学


  高齢者を取り巻く環境と健康

      ― 高齢社会を健康で生きがいを持って生活するために―


   ▼目標 
     ・少子高齢化で働き手が今後ますます少なくなり、地球環境も民族紛争の
      行先不安になる中、私たちは長寿社会を生き抜くことになる。
     ・私たちの身近な環境問題を知り、生活習慣病や自然及び人為的環境が
      もたらす災害から、うまく生き抜く方法を模索することにより生きがいの
      ある人生を全うできるようにしたいと思い、この講義を行うことにした。

  ※ ご受講に際して(持物、注意事項)

  ◆毎回カラフルな図表を主体としたパワーポイント(復習用にパワポの
   カラーコピーをお渡しします)によりわかりやすく説明を行います。
  ◆毎回最後の15〜20分くらいその内容に関連したビデオを上映することに
   より一層わかりやすい講義を目指しております。
  ◆質問はメールで随時受け付けておリます。
   必要な場合はほかの受講者にも説明します。
  ◆特に予習は必要としません。        

  ※テキスト・参考図書
    参考図書 『21世紀の予防医学・公衆衛生 第3版』
      (杏林書院)(ISBN:978-4-7644-0072-6)       

 (お申込み希望者は、エクステンションセンターに お願いします。)

第1回 9/29  複雑な人口問題
 からもたらされるもの

 エネルギー危機、食糧危機、高齢化社会、不安定な国内・外の各種要因
第2回  10/06
 良質の水を求めて
  河川水・地下水と水道水、ミネラルウオーター、浄水器、下水道
第3回  10/13  私たちを脅かす
 空気環境
  自動車と大気汚染、pm2.5、花粉症、呼吸器感染症
第4回  10/20
 私たちを脅かす食生活
 添加物、飲酒・喫煙、カロリーオーバー、動物脂肪の害
第5回  10/27  理想的な食生活を求めて   6大栄養素から機能性食品・ポリフェノール・サプリメント、
 嗜好品(酒、日本茶・中国茶・紅茶・コーヒー)
第6回  11/10  体に良い運動・悪い運動   運動の種類、運動のための良い環境とは、運動と活性酸素
第7回  11/17  良いストレス・悪いストレス
 とストレス解消法
 物理的ストレス、心理的ストレス、コーピング、精神神経免疫学
第8回  11/24  屋内環境と健康
 建築建材、ハウスダスト、アレルギー、高層階と健康
第9回  12/01  自然環境と人間
 長期変動から見た地球環境、恐ろしい自然環境の激変と人為的環境破壊
第10回  12/08  迫りくる老化と幸福な
 一生を目指して
 限りある命。どうしてみんなで楽しく暮らしていけないのでしょうか。
 センテナリアン(100歳老人)の生き方を通じて生きがいのある人生を!


エクステンションセンター 2017年度 秋学期 ③ オムニバス講座
 マインドフルネスからマインドフルライフへ。そしてマインドフル社会へ(3)
     -日々マインドフルな気持ちで生活を!ー

町田 和彦(早稲田大学名誉教授)
丸岡 汪行(ヨガインストラクター)
森本 万記子(ヨーガ講師)
武田 吉康(株式会社進化計画代表取締役)
福田 京子(NPO法人 マイセラ・ジャパン理事長)
中町 芙佐子(東京家政学院大学名誉教授、総合研究大学院大学メンタルヘルスカウンセラー)
中村 俊(株式会社コルラボ代表取締役)
生野 信弘(精神科医(三田こころの健康クリニック新宿院長、精神科専門医)) 


 
曜日 火曜日           時間 10:40~12:10    

 日程 全10回 ・10月03日 ~ 12月05日       (日程詳細)
   10/03, 10/10, 10/17, 10/24, 10/31, 11/07, 11/14, 11/21, 11/28, 12/05


ジャンル: 人間の探求

目標   

 ・現在主に治療として用いられているマインドフルネスと予防法として役立つ
 マインドフルライフの紹介、さらに人々の気持ちをマインドフルにし、より
 協調的な社会の構築の一助として役立てることを目的としたマインドフル
 社会の紹介を試みる。                        
 ・一昨年から秋の講座としてはじめられた同名の講座の第3回目として
 今回新たな視点からこの講義を行う。

講義概要   

 新受講生のために、今まで担当の講師陣には各講座の初めに各講師の
 基本的立場の解説をお願いしました。 
 
 今回は新たに、日々診療にあたっている精神科医の立場から、海外
 駐在生活から見た和の思想、さらにはマインドフルネスと生体防御機能
 の3つのマインドフルライフの考え方を加え、既存の先生方にも新たな
 視点からの講義をお願いしました。  
 最後は受講者との交流を深めるために質疑応答編としました。 
                     
ご受講に際して(持物、注意事項)   

 ◆今迄の受講者はマインドフルネスの実践者より、マインドフルネスと
  いう言葉は知っていたが、具体的な内容はよくわからない、あるいは
  そういう言葉は知らなかったが、内容に興味があったという方が多かった。 
  この講義は一般的なマインドフルネスの実践も包含するが、私たちの
  生活の中での実践とその効果の解明を目指している。 
 ◆より多くの人のマインドフルライフの実践により、世界中の人々がより
  幸福で生きがいのある生活ができるような社会の出現を願っています。
 ◆特に予習の必要はいりません。どの立場の人も歓迎します。 
 ◆特に教科書は使いません(参考図書の購入は自由です)。
  毎回無料で必要なプリントを配布します。
                                                
参考図書  
  『心はマインド(エレン・ランガー、斉藤茂太訳)』(フォー・ユー)
    (ISBN:4-89376-058-0)   

 
(お申込み希望者は、エクステンションセンターに お願いします。)

第1回
(町田)
10/03  マインドフルライフ
 とは。日本人に
 流れるマインドフル
 な心はどこからくる
 のだろうか。
  何か事あるごとに日本人の行動が世界の人々の話題に
 なるが、この根底に何があるのだろうか。日本人の置かれた
 環境と歴史から明らかにし、マインドフルライフとは何かと
 いうことにも言及する。
第2回
丸岡
10/10   
 日常生活を向上
 するヨガの技法
  インドで発祥し紀元前から行われてきたヨガの知恵や
 技法は、今や世界的な広がりを見せ、アメリカや日本でも
 広く取り入れられるようになってきています。昨年はヨガ
 全般について紹介しましたが、今回はその中でも日常生活
 にも役立ついくつかの技法、調気法、浄化法を中心に、
 実技・実習を交えてご紹介します。
第3回
森本

10/17   マインドフルライフ
 〜大いなる哉心や
 15年にわたる海外駐在生活の経験を通してみる、和の
 思想と文化的背景、またヨーガの智慧から、日々の暮らし
 の中に調和をもたらすモノの見方、「息・身・心・食」の
 実践方法について「マインドフルライフ」を考察して
 まいります。
第4回
武田


10/24   仏教と日本文化    トランプ大統領のアメリカファースト・フランスのルペン
 候補の大統領選挙・イギリスのEU離脱など、自分の国の
 利益を最優先させるという風潮が世界を覆っています。
 日本には、日本独特の剣道、柔道、華道、茶道など日常
 の中に「道」という概念が生きています。
 又日本の芸術には、余韻、余白、間など、無いもの
 に語らせる特有の美学があります。
第5回
福田

10/31   能の「ワキ」とマイ
 ンドフルネス・
 セラピーについて
 マインドフルネス・セラピーは、心を成長させることで、
 ストレスを生きる力に変えていくひとつの手法です。
 今回は、能の「ワキ」とセラピーの関係性について、
 実践に基づいたお話しをしたいと思います。
第6回
中町
11/07  生き方を豊かに
 するマインドフル
 ネス実践
 不安・怒り・嫉妬・こだわりなどの負の感情にとらわれると、
 目の前のことのみに心を奪われ視野狭窄に陥りがちです。
 マインドフルネス実践はこのようなマイナス志向的な思考・
 行動を解き放ち、人が生来的にもっている自然治癒力を
 高めてくれます。
第7回
中村

11/14  生物進化の過程
 でヒトが抱え込んだ
 課題と可能性
 〜脳科学の立場
  から考える〜
 ヒトは不思議な生き物である。直立歩行し、自由になった
 手の延長として道具を作り、息づかいの延長として言葉を
 生み出した。今日、インターネットは脳の延長である。
 私達の意識はどこへ向かうか。脳科学の立場から考えて
 みたい。
第8回
生野

11/21  行為の中の瞑想
 〜Post-meditation
 としてのマインド
 フル・ライフ〜
 マインドフルネスは、本来、日常生活の中に気づき
 (アゥエアネス)を持ち込むことである。在家法である
 大乗仏教・密教の瞑想と心理系のマインドフルネスを
 比較し、日常生活と対人関係にマインドフルネスを活かす
 ための心の姿勢について概説する。
第9回
(町田)

11/28  マインドフルネスと
 生体防御機能
 ハーバード大学のランガー先生や私が今まで行ってきた
 動物実験や高齢者に対する調査を中心にマインドフルライフ
 実行時の生体影響について明らかにする。
 第10回
(町田)

12/05  総合討議  9回までの各講義に対しての質疑応答。当日来られない
 講師に対しては第9回時に質問者に書いてもらい当日発表。

エクステンションセンター2017年度 春学期 (町田単独授業)


 ◆ 2017年度 春授業 ◆


  講義日程及び時間は、定員 30名(2単位)
    講 師 :町田和彦(早稲田大学名誉教授)
    曜 日 :金曜日(曜日に変更ありました。金曜日になりました。)
    時 間 :13:00~14:30
    日 程 :全10回 4月7日 ~ 6月16日
      (日程詳細)
        4/7, 4/14, 4/21, 4/28, 5/12, 5/19, 5/26,
        6/2, 6/9, 6/16

    ジャンル: 現代社会と科学


  急激に変化する世界。その中で私たちの生活はどのようになるの
 だろうか?

      ― 各国の生活・健康・福祉・医療を比較しながら日本の高齢者の
      生き方を考える ―


  ▼目標  2017年は世界が大きな転換期をむかえようとしている。
      地球の温暖化という危機的な状況も克服できない中で、格差
      社会を容認する米・中・露をはじめとする世界の大国では
      国家主義が台頭しつつある。これらの国の社会状況を見極め、
      それぞれの国民の生命線である健康・医療・福祉について
      展望し、私たちの今後について考えていきたいと思う。

  ▼ 講義概要 私は今までに感染症、環境問題、運動習慣・ストレスと
      健康、高齢者福祉、医療政策といろいろな観点から健康問題を
      考えてきました。
      今回は米国、中国、韓国、フランス、北欧と自分の目で見てきた
      現実も踏まえ、それらを生かして次のタイトルで講義を進めて
      いきたいと思う。 

   ▼ 参考図書
       『21世紀の予防医学・公衆衛生(第3版)』(杏林書院)(2,300円)
        (ISBN:978-4-7644-0072-6)


第1回 4/7  激しく変化する
 世界の中で生

 従来から問題になっていた少子高齢化社会、各種環境問題、世界的
 な格差社会などの問題がかすむほど、この1年で難民問題に発した
 EU諸国の混乱、激しい人権侵害を見せ始めた中・露、急に降って
 わいた韓国の騒動、何かと心配なトランプ大統領の米国と世界は
 大きな変化
第2回  4/14  米国社会の変化
  マイノリティーばかりか今や白人間でも大きな格差が。トランプ
 大統領 の登場で一層複雑に。一人で何千億(何億ではない!)円
 もの資産を持ちどんな贅沢も許される金持ちと何の保証もない中
 で暮らす多くの国民。1%の政治と揶揄されるような国の生き方が
 世界の模範
第3回  4/21  米国人の保健、医療、
 福祉
  日本人より平均寿命はかなり低いが、元気な高齢者が多いはなぜ?
 しかし日本や西欧諸国と異なり公的な介護保険制度や国民皆医療
 保険制度もなく、中産階級の没落の一番大きな原因は複雑な
 医療費ともいわれる。いずれ日本も同様な道をたどるのであろうか?
第4回  4/28  中国社会の変化  今やGNP世界第2位で米国と世界を二分する国といわれるように
 なったが、現実はどうなのだろうか。日本は高度成長期に国民全体
 の生活水準を上げることに成功(1980年代には国民の90%が自分は
 中流階級だといえるようになった!)したが、格差社会容認の中国は
 どうか。
第5回  5/12  中国社会と保健、医療、
 福祉
  10年近く中国で保健、医療、介護の研究を行ってきたが、あまりにも
 多種多様な人が住み、その情報も少ない現状では今後の予想も
 明らかにしづらい。都市部に住む農民工や農村部の実情とこれから
 進行する。少子高齢化社会を考えると今の格差社会容認の政策は?
第6回  5/19  韓国社会と保健、医療、
 福祉
  1997年の通貨危機を切り抜け、順調であった韓国経済はこのところ
 先行きが不安定になってきた。国民生活は一見日本とかわらない
 ようにも見えるが、低い大卒者の就職率、低い公的年金加入率、
 高い医療保険負担など大きな問題を抱えている。
第7回  5/26  フランス・西欧社会と
 保健、医療、福祉
 日本は治安のよい国といわれるが、現在のヨーロッパ社会は多くの
 問題を抱えているように感じる。パレスチナ問題も不安定で貧しい
 アフリカの問題も元をただせば英・仏をはじめとする西欧列強の
 責任。
第8回  6/2  北欧社会と保健、医療、
 福祉
 現在世界で最も理想的な国の北欧各国は教育費も医療費も介護費
 用もほとんどタダ! すべて良い北欧社会だが、どうして平均寿命は
 短いのだろうか? 今後もこの政策は続けられるのだろうか。いずれも
 1千万人にも満たない人口の少ない各国が日本の見本になるの
 だろうか。。
第9回  6/9  日本社会の変化  治安のよい日本。これはどこから来たのだろうか? しかし、世界でも
 例を見ない少子高齢化が現実に。ここに来て近隣諸国とはあらたな
 紛争要因が。さらに天変地異が複雑に。私達はどうなる?
第10回  6/16  日本の保健、医療、福祉  現行の国民皆保険制度はこれからどう変化していくのだろうか。
 良いような悪いような介護保険制度はいつまでもつか。早くも
 ほころび始めた年金は大丈夫なのだろうか。予防医学的視点の
 欠けた日本人の意識の中で私たちの一生はどうなるのか。


エクステンションセンター2016年度 秋学期 (町田単独授業)


 ◆ 2016年度 秋授業 ◆


  講義日程及び時間は、定員 30名(2単位)
    講 師 :町田和彦(早稲田大学名誉教授)
    曜 日 :水曜日(従来の月曜日から 水曜日3限に変更)
    時 間 :13:00~14:30
    日 程 :全10回 09月28日 ~ 12月07日
      (日程詳細)
        9/28, 10/05, 10/12, 10/19, 10/26, 11/02, 11/09,
       11/16, 11/30, 12/07

    ジャンル: 現代社会と科学


  考えていますか? 高齢者になる前に、そして高齢になったら
      ― 高齢者として21世紀を健やかに過ごすために―

  ▼目標 下記について、できるだけ広い視野で考える。これから高齢者
       になった時に、健やかに?きるためにどうしたらよいか
       ・日本人としてこれから?きていくためにどうしたらよいか

  ▼ 講義概要 戦後の日本人の健康観は過去の伝統を受けつつ
       世界1位の平均寿命と平等な社会を気ずいてきた。
       しかし今後はどうなるのであろうか。
       皆さんと共に考えていきたいと思う。 

   ▼ 参考図書
       『21世紀の予防医学・公衆衛生』(杏林書院)
        (ISBN:978-4-7644-0072-6)第3版・2016年4月発行

第1回 9/28  心身共に健や
 かな人生

 不気味な世界情勢、日本の少子高齢化、国の莫大な借金・・・は
 戦後の私達が経験したことのないような勢いで進行している。
 この不安な世の中で私たちはどうしたらよいのだろうか。
第2回  10/05  加齢のメカニズムと
 寿命
  老化はどうして起こるのか、活性酸素、スカベンジャー、神経・
 ホルモン・免疫と健康。人の進化はどの動物すよりも優れている。
 しかしそれを生かすのは私たちの努力にかかわっている。
第3回  10/12  人生の分かれ道
  (中年期の健康と
  生き方)
  職業人として、家庭人としてフル回転。肥満、糖尿病、動脈硬化など
 習慣病にならないための健康づくり。皆さんはどの程度クリアして
 ますか。対策は今からでも遅くない。
第4回  10/19  老後を見据えて(熟年
 期の健康と生き方)
 男性・女性の更年期障害とその対策、心身症・がん・心臓病・脳卒中
 対策。すでに心当たりがある方もいるかもしれません。
 しかしまだ遅くはありません。その対策を。
第5回  10/26  高齢者の健康と生き方   私も72歳になりますが、現在の生理的機能は多分昔の50代
 でしょう。現在の平均余命は男性20年女性で24年。元気でいないで
 どうしますか。
第6回  11/02  マインドフルな生き方   今の人は誰でもうつ病にや認知症になったりするのではと思って
 いませんか。でも考えてください。実際になる人は限られた人に
 すぎません。その可能性を少なくする方法もあります。
第7回  11/09  高齢者を支える
 日本の医療
 いまだに世界標準から外れた日本の医療の過去・現在・将来。
 このまま続けばサラリーマン世帯の医療状況はますます厳しくなる。
 予防医学の実行のみが日本人を救う。
第8回  11/16  高齢者を支える
 日本の福祉
 現状の介護保険制度制度がこのまま続くと思っている人はどの位
 いるでしょうか?、自立のみが日本人の健康と生きがいを保障する。
 私たちは今からどのようにしたらよいのであろうか。 。
第9回  11/30  100歳老人の
 生き方から学ぶ
 2055年には日本の100歳以上の人口は65万7千人(現在は5万人)
 にもなる。誰でもそのチャンスがある。100歳でも元気に働いてる人
 もいる。寝たきりなど考えないで頑張ろう!
第10回  12/07  21世紀を高齢者と
 して生きる
 人口9千万人・高齢化率40%の超少子高齢化時代間近の日本。
 食料、エネルギー、気候変動はどうなるのであろうか。
 私たちはどのようにしてこれを乗り越えたらよいのだろうか。


エクステンションセンター 2016年度 秋学期 ② オムニバス講座
 マインドフルネスからマインドフルライフへ。そしてマインドフル社会へ(2)
     -すこやかな毎日を送るためにー

町田 和彦  (早稲田大学名誉教授、マインドフルライフ協会副理事長)
中町 芙佐子(東京家政学院大学名誉教授、総合研究大学院大学メンタルヘルスカウンセラー)
武田 吉康  (株式会社進化計画代表取締役)
大田 健次郎(特定非営利活動法人マインドフルネス総合研究所 理事長)
大賀 英史  (日本マインドフルライフ協会専務理事)
手塚 郁恵  (NPO法人 マイセラ・ジャパン理事長)
中村 俊   (株式会社コルラボ代表取締役)
日下部 知世子(アロマテラピー総合研究所代表(株)インターブレイン代表取締役)
丸岡 汪行  (ヨガインストラクター)  

目標                                                   

・現在主に治療として用いられているマインドフルネスと予防法として役立つマインドフルライフの紹介
・さらに人々の気持ちをマインドフルにし、より協調的な社会の構築の一助として役立てることを目的と
したマインドフル社会の紹介を試みる                                     
・昨年秋のこの講座の続編として今回新たな視点からこの講義を行う。                  

講義概要                                                 

昨年秋に同じタイトルの講座を行い、多くの参加者との交流を持てたので今回、新たな視点からのその 
続編を計画した。初参加の受講生のために昨年に引き続いて講義を持たれる講師陣には各講座の初め
に各講師の基本的立場の解説を行っていただき、さらに今回は新たな視点からの講義をしていただく。 
今回は昨年の講義よりより身近な具体的なマインドフルライフの実践として、アロマによる心豊かな生活、
ヨーガの効用、笑いが心身に与える影響の3つの講座を追加した。最後に受講者との交流をより深める 
ために質疑応答編とした。                                                

ご受講に際して(持物、注意事項)                                 

昨年の受講者は3グループに分かれました:マインドフルネスの実践をすでにしている方、マインドフルネス
という言葉は知っていたが、その内容についてはあまりわからなかったので知りたかった方、マインドフル
ネスという言葉は知らなかったが内容に興味があった方。この講義は一般的なマインドフルネスの考え
も包含しますが、私たちの生活の中での実践とその効果の解明を目指しています。
より多くの人の実践により、世界中の人々がより幸福な生活ができる社会の出現を願っています。
◆どの立場の人も歓迎します。


第1回
(町田)
10/04  マインドフル
 ライフと日本人
 欧米で盛んになり、日本に入ってきたマインドフルネスは
東洋思想とその指導法を根底に置いた修行を通じて心身の
病を癒すことで多くの共感者を得て広まっている。
私が危惧するのはそのような技法はともすると人々に何か
一つのことにすがる習慣をつけ、広い見方を見失うことに
ならないかということである。古い日本人といわれるかも
しれないが、私たちの生活の中に昔から伝えられてきた、
いろいろな選択肢から自分で最良の方法に気づき、実践する
ことの大事さを訴えたいと思う。
第2回
中町
10/11   心理学の流れ
 と枠組みに
 ついて
 心理学には行動的枠組み、生物学的枠組み、精神分析的
枠組み、認知的枠組みなどの枠組みがあります。
一つの個人の振る舞いでも異なる側面に焦点をあてると、
まったく違ったもののように見えます。
枠組みを理解すると心理学が一層おもしろくなります。
第3回
武田

10/18  マインドフルネス
 の日常活用
マインドフルネス=瞑想と言うと神秘的、超越的に思われ
ますが自分を見つめるというのは究極の自己啓発と
いえます。速読、勇気、思いやり説いう、誰にでも
役立つ効果について解説します。
第4回
大田


10/25  日本的マインド
 フルネス
  日本独特のマインドフルネスを学習する。
 禅や西田哲学の現代的実践化のために、心の作用の
 階層と自己の階層、それぞれの実践法。
 深いマインドフルネスで日本文化を形成してきた人々に
 焦点をあててニューロフィードバックによるマインドの解説
 します。
第5回
手塚

11/01  マインドフルネス
 セラピ
  -- 本当の
 自分に出会う--
 マインドフルネス セラピーってなあに? どんなことをするの?
 と思われることでしょう。一言でいうなら 「自分自身を
 知ること・・・」なのです。頭での理解だけでなく、思い込みに
 気づく体験をしていただきます。
第6回
大賀
11/08  ニューロフィード
 バックによる
 マインドのセルフ
 ケアの理論と方法
 マインドフルネスとは心身の状態を自覚するマネジメントで
 あるが、一般にも手が届く、脳波や自律神経の微細な動き
 を測定する装置を使い、フィードバックを受けて、心身を
 整える方法を学ぶことで、その一助としたい。
第7回
中村

11/15  脳科学とマインド
 フルネス
 マインドフルネスという心の状態を脳科学はどう理解するのか、
 マインドフルネスを目指す様々な身体・心理的技法が脳の
 状態をどのように変え、不安やうつを軽減するのか等について
 現在の脳科学の知見を概説する。
第8回
日下部

11/22  フランスのメディ
 カルアロマテラ
 ピーに学ぶ病気
 の予防
 21世紀はストレスの時代、そして、高齢化など、様々な問題を
 抱えています。アロマテラピーの発祥の地フランスでは、植物を
 使った様々な治療方法が見直されている。研究で訪れた
 まだかスカルやオマーンの伝統的な植物の治療や現代の
 アロマテラピーの真髄を語る。
第9回
丸岡

11/29  ヨガの実践と効用  30年程前に、『きちんと体を動かす習慣を身につけよう』と始めた
 ヨガですが、身体の柔軟性や健康への効果を実感・享受するよう
 になりました。更に身体のこともさることながら、ヨガの奥深さに
 引かれインドの聖地まで足を運んだりして、生き方そのものに
 多くの示唆を与え道を示してくれるヨガの教えや、瞑想の良さ・
 効用に目覚め、現在はより広く興味のある方々に紹介し, ともに
 励んで行こうとヨガの指導を行っています。
 日常生活をより豊かに深めてゆく一助になればとの思いです。
 第10回
(町田)

12/06  笑いの科学  2012年度、2013年度エクステンションセンター冬学期に同じ
 タイトルで故中島英雄先生(中央群馬神経外科病院院長)に
 講義していただき好評を博したが、先生はなくなられたため、
 高校の同級生である私が、その業績とほかの先生方の業績で、
 いかに笑いが私たちの情動反応に訴え、各種病気に効果が
 あるのかを述べたいと思う。



エクステンションセンター2016年度 春学期 (単独授業)


  2015年度 春授業


  講義日程及び時間は、定員 30名(2単位)

講 師 :町田和彦(早稲田大学名誉教授)
     曜 日 :月曜日
     時 間 :13:00〜14:30、
     日 程 :全10回 4月11日 〜 6月20日
      (日程詳細)04/11, 04/18, 04/25, 05/09, 05/16, 05/23,
           05/30, 06/06, 06/13,06/20
    ジャンル:現代社会と科学早稲田校


  やがてくる超超高齢社会の中で生きがいを持って過ごすために
      -私たちはこれから何をしたらよいのだろうかー

  ▼目標 あと40年もすると日本の人口は9,000万人(今は12,700万人)
         に減少する一方、85歳以上の高齢者は1,000万 人
         (100歳以上も63万人)に達する。現在中年以上の人の
         多くはこの中に入ることになるが、その生活の質を 維持
         することは誰にとっても大問題になる。
         今までの長い研究・教育生活で育んできた生き方を
         生かして、今回はこの分野をじっくり考えていきたいと思う。           

   ▼ 講義概要
        私は今までに感染症、環境問題、運動習慣・ストレスと
        健康、⾼齢者福祉、医療政策といろいろな観点から 健康
        問題を考えてきました。今回はそれらを生かした次の
        タイトルで講義を進めていきたいと思います。

          1. 老化はどのようにして起きるのか
          2.平均寿命・健康寿命・限界寿命
          3.⾼齢者を襲う疾病とサイン
          4.い ろいろな健康診断の利用
          5.食生活は生活の基本
          6.より健康な人への運動習慣
          7.上手にとる休養とスト レス対策
          8.高齢者の生きがい
          9.元気に過そう百歳老人
         10.理想的な人の一生を!

    ▼ 参考図書
       21世紀の予防医学・公衆衛(3)』(杏林書院)



第1回 4/11  老化はどのように
 して起きるのか

 人間とほかの動物の寿命や能⼒の差はどうして起きたのか。
 考えてみよう。
第2回  4/18  平均寿命・健康寿命・
 限界寿命
  日本人はどうして長命なのか。
 人間の限界寿命は?これから寿命はどう変化するのだろうか。
第3回  4/25  高齢者を襲う疾病と
 サイン
  時代とともに致命的な疾病は変化する。
 疾病が起こるにはサインがある。良く知っておこう!
第4回  5/9  いろいろな健康診断
 の利用
 今いろいろな検診が いろいろなところで行われている。
 うまく利用して早期発見、早期治療を心がけよう。
第5回  5/16  食生活は生活の基本   食生活の不具合はいろいろな疾病の引き⾦金になる。
 理想的な食生活は意外と簡単! 誰でもできます。
第6回  5/23  より健康な人への
 運動習慣
  食生活が理想でも、より良い健康は維持できません。
 ぜひ効果的な運動習慣を身につけましょう。
第7回  5/30  上手にとる休養と
 ストレス対策
 休養のとり方は人さまざま。ストレス対策も人さまざま。
 ちょっとした気の持ちようで毎日が楽しくなる。
第8回  6/6  高齢者の生きがい趣味
 は身近なものが
 長続きする
 手軽で負担にならない趣味は長い人生の生きがいにつながる。
第9回  6/13  元気に過そう百歳老人  今は6万⼈くらいの百歳老人も、60万人以上に! 我々も夢ではない。
 今でも元気な100歳以上の長寿者はいくらでもいる。
第10回  6/20  理想的な人の一生を!  いくら科学が進歩しても誰でも寿命が来る。
 たった1度しかこない人生を悔いのないものにしよう!




  2015年度 秋授業


  講義日程及び時間は、定員 30名(2単位)

   秋学期:予防医学からみた生活習慣病とその対策 

   ▼ 目標 これからの少子高齢社会では高齢者を支える
          システムの維持が、個人的にも社会的にも
          難しくなります。私たちの多くは90歳以上の
          長寿を全うできる可能性が大きいのですが、
          そのためにどのような生き方が良いのか考えて
          いきたいと思います。

    ▼ テキスト
       『21世紀の予防医学・公衆衛生』(杏林書院)(2,300円)
            (ISBN:978-4-7644-0070-2)第2版

    ▼ ご受講に際して
       教科書については、必ずしも順序通りに使用はしませんが、
       あらかじめ読んでおくと講義の理解がしやすいと思います。


エクステンションセンター2015年度 秋学期 (単独授業)
  予防医学からみた生活習慣病とその対策
 ~あなたは健康維持のために予防と医療のどちらを選択しますか

第1回 9/28 

予防医学と治療医学
:人生の分かれ道

 誰しも病気にならないことを願うが、現実はそうはうまくいかない。
その対策を考える。
第2回  10/5 日本人と健康
 ―その変遷―
 国民皆保険施行以来日本人は自分の健康を自分で守ることを
忘れてきた!これでは個人も社会も破綻か?
第3回  10/12 生活習慣病対策の
重要性(総論)
 重要性は皆さん日々感じていると思いますが、なかなか実行
できない。そのコツをお教えします。
第4回  10/19 高血圧  日本の医療費を圧迫している最大の元凶。特別な病気を
持たない人は生活をちょっとだけ変えるだけでよくなるのだが。
第5回  10/26 高脂血症  脳梗塞、心臓病そして悪性腫瘍までも! 魚も野菜も嫌い、肉が
大好きな現代人は今後どうなるのだろうか。
第6回  11/2 高血糖  1型、劇症型1型、2型。糖尿病は万病の元。近年糖尿病患者の
腎透析患者が増えている。早い対策を!
第7回  11/9 消化器・呼吸器系  暴飲暴食、喫煙、ピロリ菌、便秘、下痢。原因はわかってきたが、
悩む人は多い。生活習慣を少し変えれば解決!
第8回  11/16 悪性腫瘍  人生最大の悩み。これだけは予防していても突然罹患も。
しかし予防しなければ後で必ず後悔する。
第9回  11/30 泌尿器、筋肉・骨格系  前立腺障害、過活動膀胱、ヘルニア、脊柱管狭窄症。
年と共に激増、原因が分からないので防ぎようがない?
第10回  12/7 ストレス解消・
21世紀を健やかに生きる
 ストレスこそは万病のもとであるばかりでなく人生最大の敵。
どう克服するかが一生を左右!



エクステンションセンター 2015年度 秋学期 ② オムニバス講座
「マインドフルネスからマインドフルライフへ。そしてマインドフル社会へ」

町田 和彦(早稲田大学名誉教授)
大田 健次郎(特定非営利活動法人マインドフルネス総合研究所 理事長)
武田 吉康(株式会社進化計画代表取締役)
中村 俊(東京農工大学名誉教授)
大賀 英史(日本マインドフルライフ協会専務理事)
中町 芙佐子(東京家政学院大学名誉教授、総合研究大学院大学メンタルヘルスカウンセラー)
 

21世紀になってますます複雑化する世の中にあって、人々が身体的にも、精神的にも、
社会的にも健康であるために生活の場に根差したマインドフルネスという意味での
マインドフルライフの概念に基づいたよりマインドフルな生き方を学び、生活に生かすことを目指す。

第1回
(町田)
09/29  マインドフルな
社会を目指して
 病気の治療としてのマインドフルネスは近年よく知られるように
なったが、ここではより幅広い包括的概念について述べる。
第2回
大田
10/06  うつ病や不安症
を治す心理療法
としてのマインド
フルネス
 道元襌や西田哲学を基礎にした日本独自のマインドフルネス
心理療法としての自己洞察瞑想療法の概要を学習するが、
精神疾患の改善ばかりでなく生涯使える実践的智慧である
ことを学習する。
第3回
武田

10/13  マインドフルライフ
と八正道
マインドフルネスは、もともと、八正道の一つ正念の英語訳
であるマインドフルライフとはカウンセリング手法の一つ
あるいは、瞑想の人地のパターンということにとどまらず
日常生活全般に活かそうというものなので、八正道の他の
7つを現代生活に活かせるよう説明する。
第4回
大賀


10/20  マインドフルライフ
の考え方
 マインドフルネスは、心身医学や精神医療の分野での
成果が再注目されるきっかけとなったが、生活習慣、
教育、芸術、伝統芸能の領域でも伝授されてきた
ものとみなすことが出来る。その具体例を学び、
受講者自らの関心のもとで 発展させていけるようにする。
第5回
大賀

10/27  ティク・ナット・ハン
のマインドフルネス
について
 ベトナム出身の禅僧である師は、ベトナム戦争の際、
和平を求めて米国に渡って以後、欧米で活動され、
ダライ・ラマとともに精神面で強い影響力あるリーダー
となった。ジョン・カバット・ジン博士の師匠でもあるが、
宗教にとらわれず、自然科学の考えも重視し、その
実践的な自由な姿勢はマインドフルライフにもつながる。
第6回
中村
11/10  脳科学とマインド
フルネス
 マインドフルライフという状態および、それを目指す
自己洞察的瞑想、ヨガ、太極拳などの実践が脳の状態
とどのように相関しているかについてはほとんど明らか
になっていない。本講義では、心の発達の神経基盤や
ストレスに対する脳の対処法に関する知見に基づいて、
マインドフルな状態の脳科学的な理解を試みる。
第7回
中村

11/17  子どもをめぐる
発達環境と
脳科学
 子どもの発達をめぐり、不登校、ひきこもり、衝動性、
いじめなど様々な問題が現れている。この解決のため
には、こどもの発達に関する包括的な理解と支援が
不可欠である。本講義では、心の発達を身体・
脳の生物学的基盤、心理・社会的環境の両面から説明し、
こどもの心の発達の困難に対する支援のあり方を考える。
第8回
中町

11/24  心理療法の基本-
全体を見る意識
が育つマインド
フルネス-
 理論や方法にはそれを築いた研究者の考え方や時代
背景などがあります。こうしたことを知ると、もっと理論や
方法が分かりやすくなります。五感を研ぎ澄まして
書かれていないものも知ること、つまりマインドフルになる、
ということが心理療法理解の基本となりましょう。
第9回
中町

12/01  東北被災者へ
の働きかけ
 東日本震災の被災地に「真手(までい)な」という言葉が
あります。不自由かもしれないが、手間暇惜しまず、心を
こめた「足るを知る者は富む」暮らし、まさしくマインド
フルライフがあります。それは日本人すべてが大切に
してきた文化でもあります。
 第10回
(町田)

12/08  エレン・ランガー
のマインドフルネス
の観点から
 東洋的な思想とは離れて研究されてきたこのマインド
フルネスはマインドフルライフの考えと多くの共通点を持つ。



エクステンションセンター2015年度 春学期 (単独授業)
  身近に迫る感染症の脅威

第1回

感染症の種類は無限!その対処法は?
感染症はその変異種を含めれば無限で、その対処法は難しいが、
危険性を減らす方法は?

第2回 抗生物質と共に進化する細菌の仲間:ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌。
何れも弱毒だった菌が今や恐ろしい菌に変異!
第3回 原生林の破壊と強毒ウイルス:ウイルスは生物の中でしか生きられない
ので共生関係の中で生きているが、それが破られれば脅威に。
第4回 高齢者を襲う感染症:肺炎は死因の3位に。
それ以外にもノロウイルスやSFTS
(重症熱性血小板減症候群。日本で40%の致死率)
第5回

60%もの致死率を起こす鳥インフルエンザ:世界的に蔓延したH5N1に加え、
中国ではH7N9,N10N8,H5N6の死亡者も増加。

第6回

蚊は人類最大の敵:衰えないマラリア、温暖化で日本にも来たデング熱、
米国で毎年100人以上の死者を出す西ナイル熱・・・・・・・

第7回

危険な動物から起こる感染症:恐ろしい病気の運搬者コウモリ、ネズミ。
いまだに無くならない狂犬病、口蹄疫。

第8回 最強ウイルス:エボラ・マールブルグ:100人単位の流行から一挙に
1万人以上に、これからどうなるのだろうか?
第9回 無防備な若者を蝕む性感染症・エイズ:10代の性体験率の増加と
性感染症の蔓延。いまだ感染爆発の危険のある日本のエイズ。
第10回

格差社会が生む生物テロの危険性:今や世界中が格差社会に。
今や無差別テロの恐れが迫る。世界中が真剣に考える時なのだが。

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