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 --8月26日記す

   人に誘われてマインドフルネス、マインドフルライフの道に入り込んだ私は今まで自分なりに
  いろいろ考え、一時はマインドフルライフ学会の立ち上げも真剣に考えました
  (300人ほど入るホールも予約していたのですが)が、反対する人もいて発学会直前に頓挫して
  しまいました。その直後、時同じくしてマインドフルネス学会ができました。
  マインドフルネスを活動の中心とするマインドフルネス学会ができたので、当然ですが、マインド
  フルライフ協会もいろいろ変わってきて、理事長も3代目になり徐々にマインドフルネスからより
  幅の広い独自の活動が行われつつあり、マインドフルライフから、さらに協会の主導的な立場に
  ある何人かの人は3・11後の福島でマインドフル社会へという活動も行うようになってきました。
  もともと予防医学が専門の私は今はやりのマインドフルネス(当初はほかの病気の療法としても
  考えられてきたが近年はうつ病対策としての効果が認識され、企業でも積極的に取り入れるところが
  出てきて、急速に広まりつつある)の考えだけでなく圧倒的に多いうつ病などと無縁な人々の
  より良い日常生活の向上を考えてきました。
  それではマインドフルライフとはどのようなものなのだろうかと考えてきて、次のように考えるよう
  になりました(この考えはに賛同する人もいるかも知れませんが、マインドフルライフ協会とは
  全く関係のない私の解釈です。)
  マインドフルライフとは今はやりのいわゆるマインドフルネスにいつまでも拘泥することなく、
  それも含め、ランガーさんのような東洋思想と無縁なマインドフルネス、コーピング、呼吸法、笑い、
  アロマ、歌、没頭できる趣味やそのほかのストレス軽減法、ヨガ、ストレッチ 速歩、散歩、体に
  合った筋肉運動などの身体活動、さらに認知症も含めた生活習慣病対策(ここではストレス軽減法
  や身体活動とともにバランスのとれた楽しい食生活が重要です)など日常生活の中で心身の健康を
  増進してくれる各種療法の中から自分に合ったいくつかの方法を選び、マイペースで生活の中で続け、
  医療に過度に依存しないで、多くの人が健康で生きがいのある生活を全うしていくことを目指すこと
  ものと私は理解しています。協会活動としては、さらにそれにとどまらず、その考えを社会に発信し、
  多くの恵まれない人に伝えていく努力を後押しするような団体であってほしいと思っています。
  現在マインドフルという名のもとにいろいろな人がいろいろな活動を行っています。
  もっとも有名な団体はオウム真理教でしょう(東大の医学部を出たお医者さんが人もいたほか、
  有名大学出身者が多数参加していて、そういう人が殺人にまで関与していたという事実はどう解釈
  したらよいのでしょうか)、そこまでいかなくても怪しい団体は数知れず、テレビなどでもその被害は
  良く報道されます。誰だって始めから怪しい団体に入る人はありませんが、そこで行われている儀式や
  言葉巧みな誘導により徐々に洗脳されていくのでしょう。でも中にはそれを信じるがゆえに一見?
  救われているよう女優さんもいましたね。あまり多くは言えませんが合法的といわれる団体でもある種
  の活動や人に誘われて気がついたらとんでもないことになって後悔している人も少なくありません
  (そういう団体ではよい人しか表に現れないような仕組みになっているのでしょう)。
  まだ私自身マインドフルライフ、マインドフル社会の具体的活動を成功させているわけではありませんが、
  一応以前からの表を少し変えてみました。

  個人的に言えば私は予防医学を専門にしている関係上(多少生まれた環境的なこともありますが)
  人が良いということは、一応試してみて、自分に合っていることは積極的に取り入れるようにして
  きました。もともと私の家はお酒を飲めない(分解酵素の活性が低く、訓練してもあまり飲めない)。
  親が若年性高血圧だったので、刺激物は取らず、煙草も吸わない。両親も兄弟もお互いに怒鳴りあう
  ようなことは全くなく、親に強制されて物事をやらされた経験もほとんどなかったのでストレスも
  あまり感じないで過ごしてきた(したがって他人との関係も極力ストレスになるようなことは避けて
  きた。あまり人には言えませんが大学を出る頃ふと人生観が変わりました)。
  早稲田大学赴任時(43歳)はいろいろな生活の変化から生活習慣病の芽(血圧がやや高い、脂肪肝、
  尿酸値が高い)が出てきたばかりでなく、授業が多くなり声を酷使したおかげで毎年ひどい風邪をひき
  講義も休むほどであり、あるとき寝床で咳をしていたら椎間板ヘルニアになってしまった(48歳)。
  あまりの激痛で1か月間眠れない日が続いてやっと教授の診察を受けたら1週間で激痛は治り、普通の
  腰痛程度になった(ベットが空いてなくて外来の医師では入院させることができなかった!)
  何しろ腹筋を鍛えなさいと言われたので当初は自宅でいろいろな機械を買い運動をしていたが、あまり
  機械が良くなかったのか逆にひどくなったりして効果がなかった。ある時スポーツクラブの見学に
  行ったら良さそうだったので入会した。当初トレーナーに習ったことを中心に自分にあった陸トレを
  やり始めた(30分のラン、腹筋、プルダウン。ストレッチなど1時間くらい+サウナ・ジャグジー、
  そのほかで1時間)。不思議なことに腹筋の回数が増えてくるに従い腰痛の痛みが軽くなってきて、
  ついにはその回数も減ってきて、15年位たったら痛くなくなってきた。
  もっと不思議なのはその年から風邪を全くというほどひかなくなったことである。
  いわゆる防衛体力がつき、ストレスに対しても免疫力も強くなったのだと思われる。
  この運動の効果に味をしめ、食生活も、1日30品目を目指し、バランスの良い食習慣を心がけるように
  なった。これが可能になったのは早稲田に来る前年に文部省の在外研究員で陸の孤島のような
  ニューヨーク近郊の医科大学で9か月間過ごした際の経験がものを言っている。
  言葉も不自由なことと医療費のあまりの高さに絶対病院にはかかりたくないという一心で、大分医大の
  体操の先生に習ったサーキットトレーニング(ややきつかった!)とバランスの良い食生活を目指して
  の自炊(生まれて初めて料理らしいものを作った! 時間がないので2週間に1回、1日30品目近い食材を
  使ったいくつかのごちゃ混ぜ煮+誰でも出来る料理?を作り、その大半を小分けして冷凍しておいた
  ものを、毎日解凍して電子レンジで温めて食べた。時間がたつに従い解凍した物の種類が増えていき、
  結構楽しめた)。おかげさまで風邪も含めまったく病気にはならなかった。
  また運動の効果としては、3年くらい前に急に脊柱管狭窄症になり、その痛みは針を刺すような痛みで
  これも半年近く悩まされた。リリカという薬をまじめに飲んでいたら年末に追突事故を起こしてしまった。
  この薬は眠くなるというより運転中に急に頭がぼやっとするような症状を起こす様で大変なめにあった。
  しかし、ある日テレビで脊柱管狭窄症はスクワットをやると効果があるといわれたので早速スポーツ
  クラブにそれ用の機械があったのでやった。不思議なことにあれほど医師がなおせなかったものが、
  その日を境にして針を刺すような痛みから鈍痛に代わり、3か月くらいたつと痛み自身もどんどん少なく
  なってきて、今では全くといってよいほど痛みを感じなくなった。これをエクステンションセンターで
  話したら、まったく同様な経験をしたという人もいたが、薬で治ったという人もいて、薬が効くとか
  効かないというのはやはり人によるのだということを思わせられた。
  こうなると体に良いと思われることは何でもやりたくなったが、定年までは忙しくてそれほどのことは
  できなかったが、40代のころから農業に近いことをやっており、10年くらい前にスポーツクラブが家の
  そばにできたということもあり、週2回程度今も通っている、最近では朝起きたら寝床でストレッチ、
  毎日万歩計をつけ、少なくとも5000歩以上を目指して歩く、スポーツクラブの各運動の間に呼吸法や
  瞑想を入れ、さらにこの5月から月3回くらいヨガの先生の所に通うことになった。
  今では運動そのものを楽しむようにしている. 
  食材豊富な日本でもいろいろな料理を考え1日30品目、さらにごく最近は青汁入り自家製ヨーグルト
  (簡単で安くできます)を毎日飲むなど生活習慣病対策は万全をきたしている。
  これらのおかげか40代にあった生活習慣病の芽はきれいに無くなり、メタボ検診も異常なし、
  それ以外の人間ドックの血液検査も異常ない状態が続いている。しかし年には勝てませんね。
  それ以外の超音波検査などではいろいろな病気(医者さんが言うにはほとんど問題ないとのこと
  ですが)が書かれており、その対策を今考えています。
  ストレス対策、趣味的なものもいろいろはじめようと思っているが、これは次回に。

 --始めに記す

   4年くらい前に私のやってきた動物実験や高齢者の調査(主に人のライフスタイル―特に適度な
  運動習慣やストレス、生きがいなど―)がマインドフルネス研究の先駆者のひとりであるハーバード
  大学のエレン・ランガーさんの研究とよく似ているとマイルドライフ協会を立ち上げた1人である
  大賀先生から言われ、協会に誘われたのがきっかけで、それまで全く無縁であったマインドフルネス
  とはとか、マインドフルライフ協会の今後などを考えるようになりました。

   
   予防医学が専門である私にとっては、うつ病や心筋梗塞の治療として主に用いられてきたマインド
  フルネスの習得法(どちらかというと人の生き方そのものを変えるというより、カウンセラーとの対話
  や東洋思想からくる瞑想をはじめとする各種手法を徹底的に教え込まれて身に着ける)をストレスも
  含め心の病からくる病気の予防やより良い健康づくりのために一人一人に合った方法で自分から習得
  していかなくてはなかなか実行ができない健康づくりに使うのにはやや無理があるような気がすること
  (これについては今後少しずつお話をします)、また人の言うことに素直に従うようなトレーニング
  を受けると誤った教えにも従順になっていく可能性も捨てきれないような気がするので、そのためには
  どのような生き方を子供の時から習得するべきなのかなども含めて考えていきたいと思っています。

  今私が最も危惧するのは極端な格差社会を容認するような現在の世界的潮流の中に生きる私たちの
  ようなごく普通の人々の生活が、その時その時の社会の趨勢にふりまわされ、いろいろな考え方で脅かさ
  れているということで、より健康で、豊かな心を生活の中に見出していけるような社会の構築ができたら
  という願いを込めて、これから自由な発想でいろいろ考え、少しずつでも発信していけたらと思って
  おります。

   マインドコントロール/宗教活動/心理療法・薬物療法/マインドフルネス/マインドフルライフ
      /マインドフル社会の構築(町田による)

 反社会的な活動  個人による組織的なマインドコントロール
 個人による個人に対するマインドコントロール
 個人の自由な意思表示
への束縛
  ある種の宗教(1000年以上の歴史を持った宗教でも、
 新興宗教では現在では明らかにおかしなことと
 思われることに対し極端な教義で考え方や行動を
 束縛し、人々の一生に不幸にする。
 怪しい治療行為や偏った教育は人の一生を不幸にする






















  
人の心や体を
癒す自他とも
に認められた
行為 
    
 害にならない宗教:個人の自由な意思表示を束縛
 しない、社会の変化に応じて柔軟な考えを基本とし
 心を豊かにする。
 仏教の教えはこれにもっとも近い?
 医療行為(投薬、各種療法、手術など)による病気
 からの解放
  教育:人間として生を受けた人々の未来に希望を
 与える


















      
 








    
主に
治療
とし
て用
いら
れる
 
 カウンセリングを中心とした臨床心理士、それに薬物
 療法を併用した精神科領域の医師による病気からの解放
 :熊野宏昭などのACT : Acceptance and Commitment
  Therapyやそのほかの療法
 カウンセリング+自己訓練(呼吸法、瞑想、座禅、ヨガ
 などからなる長期プログラウによる):Jon Kabat-zinn
 による「マインドフルネスストレス逓減法、春木豊訳」、
 意志力(The Wilpower Instinct) +自己訓練:Kelly
  Mcgonigal (健康心理学者)心理学、神経科学、医学の
 最新の研究個人の健康
主に
スト
レス
対処

健康
な生
き方

追求
 
 幸せ、成功および人間関係の向上に役立つ実践的な
 戦略を提供「スタンフォードの自分を変える
 (ヨガ:これがはいるのはDVD)教室」

 仏教の世界観を中心としたマインドフルネスの実践と
 味わう
 生き方:Thich Nhat Hahn「味わう生き方」
 マインドレスネスとマインドフルネスとの比較(東洋的
 自己訓練を伴わない動物実験、調査による実証的研究から
 得られた知見を基にしてもとにて):Ellen J.Langer

 (「Mindhulness」日本語訳「心はマインド…」斉藤茂太、
 ほかに同一本の翻訳に「心のとらわれにサヨナラする
 心理学」加藤諦三もある。
 
町田和彦が早稲田大学で行った研究はマインドフルネスを
 意識したわけではなかったが、これに近い
 コーピング(ストレス対処を意味する:自分のストレスのモニター
(客観的に観察)とそれに見合った自分なりの対策を行う(伊藤絵美)
  http://www.nhk.or.jp/special/stress/02.html
 日常生活に潤いを!(何をするにしても集中して行う)
  笑いの研究(落語、イベントを楽しんで聴いた人はナチュラルキラー
 細胞【微生物やがん細胞を攻撃する細胞】の活性が上がる) 日常生活に
 潤いを!(何をするにしても集中して行う)親しい人同士でのボディー
 タッチ(ハンドタッチ、爪モミなど)、あるいは専門職の人による鍼灸・
 指圧など)各種疾病の治療にも用いられている 音楽(歌うこと、楽器を
 演奏すること)・美術・書道・工芸などを楽しみながら実践。 
 そのほか危険でない・社会に迷惑をかけない没頭できる趣味は人々に
 生きがいを与えるばかりでなく疾病の予防にも寄与する 日常生活に潤いを
 与える楽しい家庭生活:温泉・入浴を楽しむ、アロマテラピー、
 ガーデニング(農業)、バランスの良い楽しい食生活を目指す
 (1日30品目、自分にあった食生活を考えて実行)
 年齢に合った適切な身体活動量の確保(1日5,000~10,000歩:散歩、
 速歩、インターバル歩行、起床時・就寝前の軽い運動:ラジオ体操や自分に
 合ったストレッチ)、筋トレ(腹筋、手・脚)、太極拳、ヨガ、気功法
 などの健康法。 その人にとって適正な睡眠時間の確保。
 自分の身の回りのことは自分で行う 対人関係でのストレス回避:誰にでも
 親切にし、迷惑をかけない。嫌なことは忘れ、次のステップに進む。
 人を分け隔てしない。誰にでも礼儀正しく当たる。
 些細なことでも悪いことをすれば、必ず後で悪いことが起こると思う
 こと。

マインドフルネス、マインドフルライフ、そしてマインドフル社会の構築

         

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