連絡先・日々思うこと            ホームに戻る


  ● ご挨拶 ●

 大学を出てから順天堂大学医学部衛生学教室8年4か月(そのうち5年間は休職・
 国内留学、嘱託で東京大学大学院医学系研究科疫学教室、衛生学教室にも在籍)、
 国立公害研究所3年8か月(現:環境研究所)、大分医科大学(現:大分大学
 医学部)8年、早稲田大学27年間の研究生活を無事終えて2015年3月に退職
 しました。

 この間いろいろお世話になりました方々に改めて御礼を申し上げます。

 今まで主に感染症、環境科学、生活習慣病、高齢者の福祉と健康の分野で研究を
 してきましたが、これからの人生は研究にとらわれず、今までできなかった
 高齢者の心と体の両方の面からの健康のサポートを皆様と考えていきたいと思い、
 このホームページを作り変えました。どうぞ よろしくお願いいたします。


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  ● 連絡先 ●

   お知らせは、順次 HP更新します。
   町田研関係者の方 ご連絡ください

   お問い合わせは、メールにてお願いします。

       
町田 和彦 (まちだ・かずひこ) 宛て


           早稲田大学 関係者     E-mail:  mk167235@waseda.jp

    
            連絡先          
E-mail:  machi_0012@yahoo.co.jp

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 ● 日々思うこと ●

2023年8月16日の改定
秋学期も下記の講座を開講します

@2023年度 早稲田大学エクステンションセンターのお知らせ
ジャンル 現代社会と科学   早稲田校

健康の維持に必要な体の仕組みと病気の予防
―人生100年時代:よく学び、実践して、元気に人生を楽しみましょう―

A講義概要と10回の講義予定(申し込み方法、日程・タイトルと講義内容)は下記の現在の活動の退職後のエクステンションセンターの箱をクリックしてご覧ください。
申し込み方法は箱をクリックしますと左上に早稲田大学エクステンションセンターのマークがありますので、これをクリックしていただきますとエクステンションセンターの申し込み方法に飛びます。

2023年3月1日の改定

@2003年度 早稲田大学エクステンションセンター 春学期 のお知らせ
   ジャンル:現代科学と社会
   講  座  名:超高齢者社会の中で生きがいを持って過ごすために
   サブ゙講座名:私たちはこれから何をしたらよいのだろうか
   講義概要と10回の講義予定(申し込み方法、日程・タイトルと講義内容)は 下記の現在の活動の退職後のエクステンションセンターの箱をクリックしてご覧ください。

A5回目コロナワクチン接種1か月後に行った厚生省の抗体調査の結果、今までコロナ感染がなかったこと、ワクチンの抗体価が異常に高かったことが判明

前回2021年4月1日の こんな不思議な風邪になるなんて!というタイトルで「日々思うこと」に出した不思議な感染症(中国での新型コロナの流行が言われるようになった2019年暮れにシンガポールで感染して3月まで続き、その後も倦怠感に悩まされた)がコロナでなかったのではないかとずっと疑いを持っていましたが、厚生省の今回の調査で全く関係がない事が判明(感染は陰性)、しかもコロナワクチン5回目1か月の抗体価19,500という高抗体価にびっくり!

B2003年年賀状
コロナ禍前は毎年外国旅行や国内旅行に行っていましたが、昨年は外国どころが、国内旅行もできませんでした。そんな中で、結婚50周年(金婚式)を迎えました。それを記念して思い出の八芳園で撮った写真入りの年賀状を「日々思うこと」の箱に入れました。ご覧いただけたらと思います。
なお今年は新年早々新婚旅行(瀬戸内海の島々中心)を思い出しつつ「瀬戸内海(2つの橋、高知、金毘羅宮を含めた四国一周旅行に行ってきました。実は学会などがあり、ほとんどの都道府県に行ったと思いたかったのですが、唯一高知県は行ってなかったので、今回やっと制覇しました。

C四月から講義を大幅に減らすのでもう少しホームページを充実させようと思っています。
花のこと、農協のこと、予防医学の実践についてなどいろいろ考えていきたいと思います。
時々覗いてください。


2023年の年賀状

謹んで新春のお慶びを申し上げます

昨年は四月に懸案の教科書「21世紀の予防医学と公衆

 衛生 第4版」を出版したほか、早稲田大学エクステン

 ションセンターでの講義も春学期から再開(今年の春も

  「超高齢社会の中で生きがいを持って過ごすために―

 私たちは何をしたらよいのだろうか―」というタイトル

10回のシリーズで行います。興味のある方はご参加

ください)、秋からは休んでいた2つの合唱の会も再開

しました。いろいろ忙しかったので、農業の方は不作

でしたが、雑草の中で、いろいろな花が咲き、イモ類や

クリ、キウイ、柿などが食べきれないほど成りました。

 今年は講義を少しセーブして、農業に精を出し、できた

 ら「感染症ワールド第4版」を出したいと思っております。

  いつまでもコロナに振り回されるのはやめ、残り少な

い人生を楽しみたいと思っております。皆様にお会いで

きることを楽しみにしております。

 皆様方のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。  

              2023年(令和5年)元旦

町田和彦 ・ 洋子


HP : http://www.machi-fa.com早稲田 町田研で入れます

昨年は外国どころか、国内旅行もできませんでした。この写真は
金婚式(1125日)を記念して思い出の八芳園で撮った
ものです 


2022年9月の改定


 @2022年度 早稲田大学エクステンションセンター 秋学期 のお知らせ
   ジャンル:現代科学と社会 
   タイトル:コロナの次にくるものとは? 感染症ワールド
        ―感染症の恐怖から守るのは正しい知識 基礎から学びましょう― 
 
  
 講義概要と10回の講義予定(日程・タイトルと講義内容)は下記の現在の活動の
   退職後のエクステンションセンター
の箱をクリックしてご覧ください。


 
A21世紀の予防医学・公衆衛生の大幅な改定(第4版・杏林書店 2022年4月:2400円+税)


 
今回の第4版では、この本が従来の予防医学・公衆衛生を学ぶ人だけに必要な科目の本として使用されるだけでなく、この本が人間誰もが健康で、長命で、社会で生きがいを持って一生を送れる手助けをするための本と位置づけ、文系・理系を問わず、学生・社会人を問わず、この本から学び取っていただけたらと思っています。日々思うことの箱の中にこの本の第4版の序がありますのでご覧ください)

      

 B2022年9月1日 2021年4月の表紙を移動しました。
    この内容は日々思うことに移動しました

2021年のご挨拶

 


 早いものですね。2015年(70歳)で
 定年退職して、この新しいホーム
 ページを追加してから6年もたちます。
 退職直後は今までの忙しさから解放
 されて、ぼやーとした生活をしていた
 せいか、急に容姿が老齢化し、自分
 でもびっくりしたほどの衰えを感じ、ふと退職後の4月に急逝した大学の
 卒論指導教授(発生学の安増先生)の顔がしきりと思い出されるように
 なりました。
 このころ名誉教授証用に撮った写真がまさしく当時の面影です。(写真右)。
 【なお、写真の説明をしますと、次のようになります。真ん中の眼鏡をかけた
  写真は週3回働き始め、退職直後の病的状態から元気を取り戻したころ
 (2017年7月運転免許の写真)のものです。左側の写真は1月からのおかしな
  風邪からの倦怠感がやや良くなったころ(2020年7月運転免許の写真)の
  もので、眼鏡を外しています。
  昨年2月以降お会いした方には、初めてのマスクと眼鏡を取った時の現在の
  普通の顔となります】 
  →(この後の文章の続きは新しいボックスの「日々思うこと」を開けてください)。


20214月の改定

  @「日々思うこと」を追加しました。内容として新しいもの順
       上に来るように並べることにしました。

  A「日々思うこと」の欄に“まさかコロナではないと思うが不思議な風邪”
  入れました。 
  B初めの部分を「2021年のごあいさつ」に代えました。 
  Cエクステンションセンターは今学期はありません。
  D歌はコロナ禍で2020年度はありませんが、2019年秋に大和市で収録した
   マスカーニのAve Maria(アヴェマリア)を追加しました。
   本当は午後の部で録音する予定でしたが、事情があり、午前の部の録音に
   なったので十分声が出ていない時なので2020年度に撮り直しする予定でしたが、
   コロナ禍でできませんでしたので不十分(午後の時はもう少しダイナミック
   に歌っていました)ながら載せました
   (以前載せていたものより高音バージョンです )
  E旧町田研ホームページの研究室就職・進学一覧の大学教員一覧の部分のみ
   現在時点の情報に変えました。
   
   ※ 歌の詳細は みんなで歌いましょうをクリックしてください。童謡をアップしました。
      (なおこのホームページ中で歌っている歌は各検索サイトで     
      “YouTube 町田和彦”をクリックしていただいても お聞きいただけます。

 

4版の序   

1次、第2次世界大戦のみならず幾多の内戦や紛争が絶え間なくあり、20世紀は核も含めた大量兵器による戦乱の時代でした。一方、1950年代以降の科学の発達は目覚ましく、それ以前の人には想像もつかなかったことが現実になりました。そういった社会の進歩の元で、21世紀が始まり、大きな期待を抱いてここまでやってきました。

この本で学ぶ皆さんはこの世の中をどのように感じているのでしょうか。改めて考えてみますと、この春卒業する大学生は皆21世紀に生まれた人なのですね。これからの世の中をよくするも悪くするのも皆さんにかかっています。将来を見据えて頑張ってください。

予防医学とか公衆衛生という学問は私たちが健康で、生きがいのある人生を全うすることを助けるための学問です。決して今蔓延している世界の指導者(独裁者)にはなってほしくありません。世界中の人が幸福な人生を送れるように助け合いましょう!

前置きが長くなりましたが、ここで第4版の改定についてのお話しをします。過去3回の改定により、当初の医療関係者向けの本から、徐々にその周辺科学を学ぶ対象者に広げるようにしてきました。それぞれの資格試験に対応した公衆衛生の本の中にはたとえば栄養士向けの本では予防医学・公衆衛生で最も大事な栄養や運動や生活習慣病の記述が、スポーツ科学では運動と健康が、福祉系だと介護の項目が他の専門科目で、重点的に行っているので予防医学・公衆衛生の教科書では手薄になっているということがよくあります。

本教科書はそういったほかの科目で教えるような部分はそれらの科目の基本的な学習ができるような内容は維持させており、いろいろな分野の人に適合できるように、あまりにも専門過ぎて理解できないような部分は平易な解説を試みるようにしてきました。

今回の第4版ではこの考えをさらに進め、予防医学・公衆衛生を学ぶことを専門にする人だけに必要な科目として使用されるだけでなく、人間誰もが健康で、長命で、社会で生きがいを持って一生を送れる手助けをするための学問と位置づけ、文系・理系を問わず、学生・社会人を問わず、この本から学び取っていただけたらと思っています。

 また、もう1つ今回大きく変えた部分に疫学があります。この疫学という学問は予防医学や公衆衛生では非常に重要な分野ですが、その技法は疫学調査を行う研究者以外はそれほど必要なことではないので、その部分は専門書に譲り、ここではその概念的なことだけにしました。公衆衛生はいろいろな分野からきて教えている先生も多いので、研究者以外の人にはあまり必要でないと思われる記述は疫学同様省き、学びやすさ、教えやすさも配慮しました。

 末永く本書の御活用をお願い申し上げます。

20223月                                                                               
編者記す


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 ◎202141日 こんな時期にこんな不思議な風邪になるなんて!

  コロナ禍は相変わらず続き、いまだに先が見えません。初めに言われたワクチン接種は3月ということでしたが、
  今や高齢者のかなりが終わるのは6月末などといわれ、期待が大きかった割に日本政府の対応が遅く(世界の先進諸国
  のうちでは最低!?)、どうなっているの? 

  もう40年以上前になるが、私の博士論文は「横浜市西区における麻疹の血清学的研究−予防接種普及時代の麻疹の流行―」
  で、そのサブ論文として「横浜市西区における各種麻疹ワクチンの効果」も添付したものでした。
  ワクチンの効果の方の論文は当時武田製薬が1万部増刷して内科医に配布した。そんなわけで私はワクチンについての
  専門家(もっとも今となっては数ある専門の1つに過ぎないが)なので一言いわせていただけば、日本のワクチン行政に
  限って言えば“どうしていつも後手後手なの!”の一後に尽きるので、今更いう気にもなれない。
  日本はどうして予防医学が停滞してしまったのだろう。

  しかし、こんな事を嘆いていても政治が良くなるわけでもなし、そんなことより自分自身のコロナ罹患の心配をした方が良い
  ですね。今、ちょっと気になっていることは一昨年の暮れから1月くらいにかかった風邪です。
  まだコロナのことは誰も言っていない2019年の暮れ、家族でシンガポーロに行きました。小学生の孫は風邪は治ったということ
  でしたが、会った時から鼻かぜ(熱はありませんでしたが)がひどく、軽くせき込むような状況でした。
  旅行中ずっといっしょにいたら彼女はだんだん良くなってきたが、最後の6日後に私が同じような鼻かぜになり帰ってきました。
  お正月後にやや喉も痛くなり、咳も出始めたので、近くの内科医に行きました。腋下温も37℃前後で、肺のCTも異常はありません
  でした。この病院は内科受診者は受付で血圧を測ることになっているので測ったら、何回測っても175前後/105前後だった。
  私はどちらかというといつもは低めで、スポーツクラブで毎回運動前に測ると上は110前後、下は65前後なので、びっくりしました。
  家で測っても病院と似たような状態でしたが、風邪薬を飲みなじめたら数日後に150/95位になった。その後面白いように鼻かぜが
  良くなるに従い、少しづつ下がってきて1月中旬~下旬位には130/80 位になった。2月になって咳も軽くなってくるとさらに
  下がってきたが、いつもと同じくらい(110/65)になったのは喉も正常になってきた2月の下旬であった。
  しかし、それ以降授業の準備や授業中以外は何をやっても疲れやすく、そんな状態が7月くらいまで続き、何となく元のように
  いろいろなことにやる気が出てきたのは9月以降でした。 コロナで血圧が変化したというのはあまり聞きませんし、熱も肺の異常
  もなかったのでコロナとは思えませんが、風邪の後の倦怠感はやはりいつもの風邪とは違うのかなと思いました。
  幸いなことに風邪をひいたのは私だけで、家族はコロナはもちろん、かぜも引かなかったので本当に良かったと思っています。

  それにつけても、いつまで続くのでしょうか?この新型コロナ騒ぎ!世の中もいろいろ変化してくることが予想されますが、
  私もいろいろ考えるようになり、中断していたホームページの改定をこれからも進めていこうと思うようになりました。
  今までFacebookの欄の書き込みもしませんでしたが、これからはこのホームページと連携するようにしたいと思っております。


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 ◎2015年の話

    (表紙の続きになります)

  その後、6月から8月ころまでは空き家となっていた家内の家の後始末を1人ですることになって(一人っ子の家内曰く
  「後始末ををしていると昔のいろいろなことが思い出されてとてもできない!」忙しい毎日を過ごし、すっかり体力的にも
  回復しているように思われました。しかし、それが終わり、張り詰めていた気持ちが緩んできたら、とんでもないことに
  なりました。

   
   秋になり、エクステンションセンターの週1回の講義以外は自由時間で楽しい老後を満喫していたのですが、9月の終わり位に
  久しぶりに典型的な風邪(鼻かぜ、のどの痛み、咳)で、すぐ直ると思ったら、今まで経験したことのないひどい咳
  (診断は喘息性気管支炎)になり、結局11月ごろまで後遺症が後を引きました。
  それに並行して10月と1月に同じ会の理事会を2回ともすっぽかしてしまった(その日の朝までは今日6時から理事会があると
  思っていたのに、6時過ぎに理事長から電話かかってきても「今日はなんですか」などという始末で、それが2回もつづけば
  誰でもおかしいと思いますね。そういえば、家の者も「最近おかしくない」などといっていましたし、他のいつも行っている
  会の場所でも勘違いして、違う駅で探し回ったこともありました。 自分ではあまり病識は感じなかったのですが、その後、
  1月下旬、4月下旬、7月中旬と1年間で病院に行くような風邪を4回も引きました。

  この20年間でこのような風邪を引いたのは数回なので異常に免疫力が低下したとしか思えません。
  4月には今まで一度も経験してこなかっためまいもそれに加わりました。さすが7月の病気の時に「これはおかしい」と思い、
  いろいろ考えてみたら、どうも更年期障害に似ているのではないかと思いました。ふと思ったのはここ数年飲み続けていた
  男性ホルモンを下げるという前立腺肥大の薬(アボルブカプセル)ではないかと思いました。定年前までは多くのゼミ、卒論、
  大学院生を抱え、気が張っていたので出なかったのでしょうが、70歳になって家にいて体力的にはやや余裕が出てきたとはいえ、
  少なくなってきた男性ホルモンの身に、さらに急に男性ホルモンを下げる薬を飲んだので、ちょうど更年期の女性が急激に
  ゼロになっていくのと同じようなことが起こったのではないかと思い、8月に投薬をやめました。
  すると、それ以降風邪もあまりひかなくなりました。(2010年のインフルエンザと2020年1月の不思議な風邪(後述)の2回)
  し、もちろん、めまいや認知症的な経験もほとんどなくなりました。

  その後頼まれていくつかの学校で週3回くらいの授業やいろいろな活動も続けていますが、特に支障はなくなりました。
  今一番残念なのは、歌えないことです。コロナ前は合唱2つ、みんなで歌いましょうのょうな気楽な会2つに入っていて、
  年間2回くらいは独唱の会にも参加していたのに、現在はすべてやめています
  (実際には2つの会で昨年7月に練習を再開しているのですが、この年でコロナになりたくないので参加していません。
  「ワクチンを打ったら参加したい」とみんなに言っていて、4月になればと思っていたのですが、日本はだめですね!
  6月でも怪しいですね。ショックです。


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 ◎20205月 淋遊倶楽部最終号

   久保田章さんご夫婦が21年間続けてこられた高齢者むけの交流誌「淋遊倶楽部」がこのコロナ禍の中、急に126号で発行を
  終了しました。

  久保田さんにお会いしたのはご夫婦が発刊を決めた直後だったと思います。当時ニコンに勤めていた私の教え子の北出君が
  「上司が早期退社して、『一生夫婦でできる仕事として高齢者との人間関係を大切にした交流誌を始めたい』とのことです
  のでお会いしてみませんか」とお誘いを受け、3人でお話をしたのをつい最近のように思い出します。
  一つのことに打ち込んでこられた方が、人間の生き方として新たな挑戦を始める意気込みを感じ、自分もいずれ社会のために
  チャレンジしたいなと思いました(もっとも今の私は、相変わらず50年続けて来た延長上にいるのですが、その芽をいくつか
  開こうと最近考えています)。
  何回か投稿を依頼されたりしましたが、あまりお役に立てませんでしたが、最初と最後に投稿したものをここに公開します
  (本文は縦書きです)。


  199171日発行No 1より   特別寄稿     何かが起こるのでは… …

   今年はノストロダムスの大予言によると、地球上に大災害が起こることになっている。今から何百年も前の人の予言が当たるとは
  思えないが、近年の地球上で起こっていることを考えると、今年といわないまでも来るべき将来、ひょつとすると何かが起こる
  のではないかと危惧するのは、私だけではないだろう。

   私の専門である環境保健学(予防医学)の立場から見ても、以下のようないくつものことが思い浮かぶ。

一、     一時はあまり問題がなくなったと思われていた感染症の出現である。1970年代後半よりエイズやエボラ出血熱のような従来
考えられなかったほどの致命率の高いウイルス性疾患が蔓延し、マラリアや結核などの解決済みと思われていた病原体での
薬剤耐性菌が出現している。大腸菌O157や劇症型A群溶血性連鎖球菌感染症など従来どちらかというと弱い毒性しか
示さなった細菌が、非常な重篤な症状を示す細菌に変わるなど大きな変化を見せつつある。

二、     一時は、日本では1969年代、70年代の公害問題が解決されたかに見えたが、チェルノブイリ原発事故、地球温暖化、
オゾンホール、ダイオキシンをはじめとする環境ホルモンの問題など世界規模での汚染が深刻化し、こちらの方も1980
以降危機的状況を示してきている。

三、     低開発国の人口増加や開発途上国の工業化は、森林の乱開発や牧野教協などによる砂漠化の進行や潜在的食糧危機や
エネルギー危機を招くばかりでなく、貧富の差の増大など社会不安を誘発する恐れもある。

四、     先進国の少子高齢化は先進諸国に膨大な社会保障費を課すことになるが、特に日本のように高齢化のスピードが速く高齢者を
受け入れる社会基盤ができていない国では今後大きな社会問題になる可能性がある。

今までの国民皆保険、老人医療無料化などによる医療万能の健康政策は早晩破綻をよぎなくされそうなことを考えると、
若い時からの自助努力(予防医学的観点から)による健康政策の構築を政府や地方自治体は真剣に考えなくてはいけないと
思われる。(もっともそれ以上に高齢者自身が、自らの健康は自分で守る気概を持つばかりでなく、社会に何ができるのか
を考える必要もあると思う)

五、     幼児虐待、家庭内暴力、学級崩壊、不登校、いじめ、暴走族・・・・・今子供をめぐる問題は、昔では到底考えられない
ことが現実になっている。銃社会のアメリカには及ばないとしても、どこかでこの問題を解決していかなくては、このまま
大人社会に持ち越されていくような気がする。(もっとも、昨今のリストラや職場で行われているような現実を考えると、
すでに現実になっているような気がする)

六、     現実はさらに厳しく、一歩国外情勢に目を向ければ、内乱、民族紛争、独裁者、戦争とこの地球が破滅に向かっているのでは
ないかと思われる要因はまだたくさんある。

  先ほどノストラダムスの予言はあてにならないようなことを書いたが、実は私にとって気になることがある。6月に早稲田大学出版部
  から発売された私の初めての単行本「忍び寄る感染症 ―二一世紀の人々に待っているものは―」にも書いてあるが、ノストラダムスと
  ちょうど同じ頃の人で、フラカストリウスという人がいる。この人は、ハエさえも自然に湧き出てくると思われていた時代に、多くの
  病気が異なる病原微生物によって引き起こされ、それがどのようにして体内の中で増殖し、体外でどのような状況になるか等、
  十九世紀後半になってやっとわかったようなことを、しかもノストラダムスと同じように詩の形で書いているのである。
  この時代の人が特別な予知能力があったとは思いたくないが、不気味な話である。

 最後の話ともかく、今後もこれらのテーマについて皆さんと考えていきたいと思っている。

 (今思うと)20年前に書いたことがどんどん現実になっています。
  @これを書いて2年後にワールドセンター爆破が起こっている。
   さらに、その後起こって一番恐ろしい感染症と思われた鳥インフルエンザの新型インフルエンザの流行の恐怖に先駆けて
  (私はこれが現実になれば、今のコロナ禍どころか、スペイン風邪以上の被害が起こる可能性もあると思う)、2020年の新型コロナ
   ウイルスの流行はその先行きが見えない状態で全世界の人の恐怖の的になっている。
  Aあの想像を超えた津波や原発の恐怖がこの日本で起きるなんて誰が想定していたでしょうか。この数年の異常気象を見れば、
   温暖化はもうだれも止められないとこまで来ているのに、トランプや日本政府の対応はどうなのでしょうか?
  Bこのころから見れば今の貧富の差は異常としか思えない(個人が何千億、何兆円の資産を保有し、世界のわずか10%程度の人が世界中
   のほとんどのお金を保有している現実と、地球上の半数以上の人が貧困にあえいでいる現実)のに加え、世界中で人権を踏みにじり
   横暴にふるまう自国優先(というより自分たちの周りの人間)の独裁者をだれも取り締まれない現実。どんどんひどくなりつつ
   あります。
  C日本の現状:誰もが見ても異常な人口ピラミッド。30年後には今より3000万人以上の働き手が消失し、高齢者人口は40%に。
   これに世界1の借金国家の日本の現状を考えると、もはや現行の国民皆保険制度、介護保険制度、年金制度の維持はどうなる?
  D世界の現状:日本はそれでも過去の蓄積もあるし、世界標準でみた貧困層は少なく、人口減も今後起こるIT社会ではむしろ良い
   かもしれないが、いまだに膨大な貧困層を抱えながらも富裕層が社会を支配している格差社会から抜け出せない大半の発展
   途上国では今後どのようなことが起こるのであろうか。
   私の20年前の予想は、現在すでに予想以上で、この先30年後(わたしはこの世にいないでしょうから心配することはないかも
   しれませんが、意外ともっと早い時期になるかも)の世界は科学の異常な発展もそれに拍車をかけ、想像を絶する世の中に
   なるかもしれません。

 201611日発行(No106)より    定年になって約2年 やっと元気になりました

   以前感染症のトピックスで何回か当投稿してきました者ですが、ごぶさたしております。定年になったらあれをやろう、これも
   やりたいと思っていましたが、いざその時が来たらやらなくてはいけないことが山積みで、大変な思いを強いられた上に、
   体調も悪くなり、ご挨拶が遅れました。やっと体調も元に戻り今思うことを書かせてもらおうという気になりました。

私の職歴

  何しろ大学(主に生理・生化学)を出てすぐに医学部の衛生学教室(主に環境生理学の研究)の助手になり、3年後助手をやりながら
   歩いて十分くらい離れた大学の大学院(メインテーマは感染症の血清疫学だが、講師の先生の重金属の代謝実験もずっと行っていた)
   に行かせてもらった。学位をもらって講師で戻ったらすぐに筑波にある国立の研究所(重金属の生体影響の動物実験と健康調査)
   赴任という最初のスタートからしてどんどん専門を変えて仕事に追われる毎日でした。

  しかし、その後もどんどん専門を変えることになりました。筑波赴任の3年半後にはさらに東京を離れ、大分に新設された国立の
   医科大学の助教授として赴任しました。教授の意向で自分の専門の感染症や金属の生態影響の研究のほかに体力医学、栄養学、
   健康管理と、幅の広い分野の研究を教室のスタッフとともに行ってきました。最後の9カ月間は文部省の在外研究員で客員教授と
   してニュヨーク郊外にある医科大学で活性酸素の解毒の研究をし、大分赴任後、やっと8年後に終の棲家となった早稲田大学教授
   になりました。

   早稲田大学も新設の人間科学部で、当初はスポーツ科学で衛生学・公衆衛生学(大学院は環境保健学)を担当し、適度な運動習慣や
   ストレスの非特異免疫に及ぼす研究を動物実験と国内の高齢者の調査等をメインに行ってきました。しかし、ゼミ・卒論の学生や
   院生も多く、それ以外の研究もいろいろとやってきましたが、赴任後15年くらいしたらスポーツ科学科はスポーツ科学部として
   独立したため、もともとスポーツにはあまり関心がなかった私は新設の健康福祉科学科で健康福祉医療政策(主に人の一生の健康を
   取り巻く行政と人の自立について、大学院は予防医学)を担当しました。調査も海外からの学生や院生のおかげで中国や韓国にまで
   広げ、在任中ずっと続けました(主に高齢者の健康増進運動や高齢者施設入居者の健康管理)。もともと飛行機が大嫌いな私に
   とっては大英断でした。

退職を前にして 

  60過ぎになるまでは将来を考える余裕もなく毎日目前にあることだけに専念してきましたが、どんなきっかけがあったのか
   今では定かでないが、ふとこれからの人生について考えるようになり、漠然とした不安を覚えるようになりました。

   もともと両眼の視力がアンバランスで肩はりがひどく、細かい論文を読むのに限界を感じ、パソコンの時代の研究者としてはやって
   いけないのではないかという不安もあり、思い切って、実験科学から離れ、高齢者の生活のお手伝いをすることをこれからの人生の
   大きな目的にしようと考えるようになりました。そのためには自分に何ができるのかを考えるようになりました。

   ちょうどその頃私が早稲田大学で行ってきた研究がハーバード大学でマインドフルネスを提唱した一人であるランガー教授の研究
   (今はやりのマインドフルネスとは異なり、東洋思想とは関係がなく、人を傷つけない思いやりのある生活がその人の一生を豊か
   にし、健康な毎日を作る)によく似ているといわれ、マインドフルライフについて考えるようになった。

マインドフルライフと童謡・唱歌

   このマインドフルな心を考えた時、私より前に生まれた人の気持ちに訴える音楽は童謡や唱歌ではないかと思うようになりました。
   私はこの年になっても童謡や唱歌をよく歌う(音が響くので階段で!)し、子供の頃自分のやりたかったことを考えると、当時
   はやっていた童謡歌手になる夢を持っていたことを思い出しました。このおじいさんがこんなことを考えるのはおかしいのですが、
   今童謡や唱歌を用いた回想療法が高齢者施設ではやりつつあることも聴いたことがあり、チャレンジしたいと思うようになった。

  しかし、人の前で歌うのは勇気がいるし、少しは聞いてもらえるような歌唱力も必要なのではと思い、高校の同窓会の合唱団で独唱会
   をやっているということを聞き、度胸を付けるのと練習習慣をつけるために参加し、イタリア歌曲を原曲で歌い始めた(最初から童謡
   ・唱歌ではバカにされそうなので!)

  教えていただいている先生の指導(発表会の前4回くらいしか習わないのですが)が良く、テノールとしては音域の狭かった
  (上のミがやっと)私が、先生の「できる、できる」の掛け声を信じ、一生懸命頑張っていたら毎年の発表会ごとに1音づつ高い声が
   出るようになり、サンタルチア(ファ)、帰れソレントへ(ソ)、マスカーニのアヴェマリア(ラ)、ついにカタリ・カタリでシの
   フラットまで出るようになりました。

   定年の謝恩会で初めてイタリア歌曲3曲の他、念願の童謡・唱歌を4曲歌うことができました。さらに、初め歌の先生は賛成でない
   ように思われたのですが、私の熱意に負けたようです。そして、ついにその時が来ました。習い始めて5年、もう72歳になって
   しまいましたが、昨年の10月28日にふとしたことから名古屋の特別養護老人ホームで童謡・歌曲を16曲歌うことになりました。
   全くのボランティアですが、講演してくださる方がいらして、素晴らしい会を開いていただきました。初めはやや上がり気味でしたが、
   一応つつがなく終わることができ、あとで施設の方にお聴きしたら「入居者の方が大変喜んでいた」とのことでした(
   もっとも伴奏をした家内に言わせると「私のピアノのおかげだ」ということでした)。

退職後の生活・そしてこれから

   実は退職後の生活は散々でした。それは過去20年間で3〜4回しか風邪らしい風邪を引いたことがなかったのに、退職前後は何
   しろ目前にあるいろいろな仕事を片付けなくてはならなかったので気を張っていたせいか起こらなかったのですが、一段落した
   秋から昨年の7月までの1年間で4〜5回もお医者さんに行くような風邪を引いてしまいました。おかしいと思い、飲んでいる薬
   を調べたところ、過剰投与の害が一致していたので、8月からその薬やめたところ、9月以降徐々に良くなり、今は元に戻った
   ような気分になりました。薬の過剰投与は恐ろしいですね。

   それはそうとして、これからですが、とりあえず今は春学期・秋学期は週2〜3回大学の早稲田大学エクステンションセンターと
   専門学校で教えています。専門学校の方は公衆衛生学をわかりやすく講義する(しかも週1日同じことを3回教えるだけ)だけ
   ですので若い人からエネルギーをもらっています。早稲田大学のエクステンションセンターでは社会人(60〜70代)が多く、
   時代に沿ったトピックスを講義するためいまだに勉強しております。できたらこれからも続けていきたいと思っております。

   マインドフルライフ協会で役員をしておりますので、こちらにも関心を持っていろいろ(日本人の成り立ち、過去の歴史なども
   考慮した考察を考えております)な活動(その1つとして早稲田大学エクステンションセンターで毎年秋学期に「マインドフルネス、
   マインドフルライフ、そしてマインドフル社会」という講座をオムニバスで主催しています(昨年度の最後には笑いの研究などの
   講義もしています)

   もう1つ私のやりたいことはビデオの鑑賞会です。認知症予防の1つに会話が推奨されていますが、年を取るとだんだん話し相手が
   いなくなるということに自分自身でも危惧しています。私は数十年前からいろいろなジャンルのテレビの番組をビデオやDVDに
   採って、持っております。動物の生態(犬・猫のかわいい番組なども含め)や、おもに戦後の有名女優や歌手の出ている映画や歌番組、
   戦前戦後の歴史番組、昭和についての記録や昭和を題材にしたいろいろな番組、そのほかいろいろ集めています。
   もしご興味のある方がいらしたら、ご一緒にそれらを楽しむ会を作りませんか。

   さらにもう1つ私には大きな趣味があります。それは農業です。忙しくて2週間に1回ぐらいしか行けませんが、それでもいろいろな
   花や作物が取れます。小さな種から大きな実をつける植物の偉大さはいつも感心させられます。嫌な人間関係などすぐに忘れさせて
   くれます。

  いろいろ書いてきましたが、いつまで生きられるかわかりませんが、両親が94歳と91歳でなくなる直前まで元気だったので、
   それにあやかりたいと思っています。これからもいろいろなことを書かせていただきたいと思っています。

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    なお、ここに書きました歌のこと(「みんなで歌いましょう」の囲い込みの歌をクリックするとYouTubeに飛びます)、
    農業のこと)、エクステンションセンターのこと(在職時と退職後の2つの囲い込みがあります。
   2017
年春学期は「急激に変化する世界。その中で私たちの生活はどのようになるのだろうか?
   =各国の生活、健康・福祉・医療の比較=現在募集中)、マインドフルライフのことなど、いろいろありますのでぜひ私の
   ホームページでご覧になってください。ヤフーやグーグルから早稲田大学町田研で入れます

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